マレーシアのナズリ・アジズ観光・文化相は25日、国会において、「政府は12月1日より、条件を満たす、2人以上のメンバーで構成された、マレーシア観光ツアーに参加する中国人観光客を対象としたビザ免除措置を実施する」と述べた。26日付現地メディアの報道を引用して新華網が報じた。
以下7項目の条件を満たす中国人観光客は、ビザ免除措置の対象となる。
1 マレーシアを訪れる観光ツアーの構成メンバーは、最低2人以上とする。また、ツアーを取り扱う旅行会社は、マレーシア観光・文化省に登録済みの旅行社とする。
2 1回のマレーシア観光での滞在期間は15日以内とする。
3 中国-マレーシア直行便を利用してマレーシアに入国することとする。
4 その他の種類の入国ビザは申請できない。
5 観光客がマレーシア国内で行方不明となった場合、取扱い旅行社は、失踪者1名につき1500マレーシア・リンギット(約4万3千円)の罰金を支払うこととする。
6 観光客は、滞在中の資金をまかなうための現金またはクレジットカードを携帯する
7 観光客は、帰路航空券、ホテルの宿泊、ツアー日程などの資料を携帯しなければならない
マレーシアのナジブ・ラザク首相は今年9月、10月1日から来年3月31日まで、中国からの団体観光客を対象としたビザ免除措置を実施する予定であると発表した。だが、マレーシア側が予定通りに措置に関する通知を中国側に行わなかったことなどの理由で、免除措置の実施が遅れてしまい、実際的な効果に大きなマイナス影響が及んだ。
ラザク首相は、「マレーシア政府は、来年の春節(旧正月、来年は2月8日)までに、条件を満たす中国人観光客を対象としたビザ免除措置の実施に踏み切り、春節連休中にマレーシアに観光に訪れてもらえるよう、より多くの中国人を誘致したい」としている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月27日
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