米アップル社の2015年の中国における動きは、「意欲的に店を出す」という言葉で総括できる。28日には北京で5つ目のアップルストアが朝暘区のショッピングモール大悦城にオープンした。今年中国でオープンした11店目のアップルストアで、これにより中華圏のアップルストアは27店になった。「北京晨報」が伝えた。
アップルは2008年に北京の三里屯で大陸部第1号店を開設し、当時はスマートフォン「iPhone」(アイフォーン)は姿を見せ始めたばかりだった。その7年後の北京第5号店が大悦城に誕生した今、iPhoneは大空にそびえ立つ大木に成長し、北京の大通りでも路地裏でもどこでもその姿を見かけるようになった。アップルストアは三里屯、朝暘のほか、西単、華茂、王府井にあり、いずれも抜群の立地だ。
大悦城店は北京で5番目の店だが、これまでと同じくにぎやかな初日を迎え、行列ができてから店のドアが開くまで、すべての動きは儀式のように進んだ。店の前にはアップルファンが長い行列を作り、一番早い人はオープンの2日前に並び始めたという。オープン当日の午前8時には、行列の人数は100人を超えた。先頭にいた17歳の高校生・孫さんは、これまで北京の4店舗のオープンのすべてで並んだが、今回が一番「成績」がよかったという。腕にはスポーツモデルのアップルウォッチを装着し、懐には最新型の「iPad Pro」(アイパッドプロ)を抱え、ポケットには最新モデルの「iPhone6s」が入り、最新のアップル製品で決めた孫さんは、アップルファン歴4年で、将来はアップルのようなハイテク企業に就職することを夢見る。アップルの「追っかけ」をしていることを母親は知っているのかとたずねると、「知ってて応援してくれる」。オープンの時間になると、孫さんはiPadを高く掲げ、あちこちから聞こえてくる「アップル」の声と居並ぶ店員の拍手に包まれて新店舗に入っていった。
新アップルストア前にいたアップルファンには若い人が多く、友人と連れだって来たという人がほとんどだった。最高齢は60歳以上、最年少はアップルファンの母親に連れられてきた2歳にもならない子供だった。
アップル小売業務部門中国北エリアの李徳総監は、「中国市場のアップルに対する重要性は言うまでもない。中国の小売店舗は世界的にみても一番繁盛している」と話す。
新店舗には訓練で一定の素養を身につけた店員が114人おり、標準語の中国語、英語、日本語、韓国語、イタリア語、ロシア語、広東語の7言語での対応が可能だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月30日
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