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大学生の就活費高騰 「親から援助」7割超

 

今年度の大学卒業生数が増えたことで、就職戦線も激化し、「就活費用」という言葉もかなり普及している。「社会人予備軍」にとって、具体的に就活でどんな費用がかかるのだろうか。また、就活費用についてどのような見方をすべきだろうか?中国青年報が伝えた。

〇就活費の主要な部分を占める「交通費」

お小遣い管理アプリ「随手記」は今年5月、卒業生の就活費用に関する調査を実施した。収集した有効アンケート回答500件のうち、就活費が「3千元以下(1元は約19円)」と答えた卒業生は約9割を占めた。また、「就活費のうち、最も多くを占めた部分は?」という質問に対し、「交通費」と「食費」が最も多かったと答えた人が45.1%、「自己イメージアップのために身なりを整える費用」「試験対策・研修費」「宿泊費」「交際費」がそれに続いた。

南開大学就職指導センターの王建鵬氏は、「就活費のうち、交通費が占める割合はかなり高い。各大学にとって、就業といえば、その地域での就職を意味する。だが都市を越えて仕事を探すつもりの学生にとっては、学校の就職説明会で全てをカバーすることは不可能だ」と指摘した。

〇就活費を積み込んでも構わない

「就活費」には、業界別求人サイト「英才網聯」も注目している。同サイトの調査によると、就活費について、「借金して自分で調達する(2%)」「その他(9%)」以外で、「奨学金やアルバイトで何とか賄う」卒業生はわずか17%、残りの72%は、「家族から援助してもらう」と答えた。

今年の卒業生の多くが「無収入族」であるが、就活時の消費傾向はどのようなものだろう?

一部の学生は、「多額の就活費を積み込んでも構わない」と考えていた。

今年の春節(旧正月)が過ぎたばかりのころ、羅菲さんは荷物を取りまとめ、あわただしく隣の市に向かい、省職員採用試験のための缶詰合宿に参加した。その後、筆記試験をパスした時、すでに大学に戻っていた彼女は、飛行機で面接試験に駆けつけたが、わずか1点未満の差で、省の公務員の座を掴みとることができなかった。羅菲さんは、「ここ数カ月の就活費を細かく計算してはいないが、大まかに見積もって、1万元以上は使ったはず」と話した。

「とても残念だが、就活費は無駄ではなかったと思う。今回の経験が、自分の受験力アップにつながった。試験準備や実際の試験を経験したことで、処世術や他人との交際力がさらに高まったと思う」と彼女は続けた。

〇「就活経済」が動かされる

就活費の高騰は、「就活経済」を動かした。「最も美しい」履歴書用顔写真、公務員試験対策トレーニング、求職仲介業者に払う費用など、卒業生の消費パターンは静かに拡大している。これらの費用は、身だしなみや試験対策に多く注ぎ込まれ、使った費用の多少は、卒業生がハード力以外にどれくらい期待を寄せているかを反映している。

南開大学就職指導センターの王建鵬氏は、「ますます激化する求職競争の重圧が、就活費の高騰を招く結果となっている。どの方向性、どのルート、どの地域でも軒並み、学生が負担する就活費が知らぬ間に上昇している」と指摘した。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年12月1日

 

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