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2018年より定年延長の開始、2045年には65歳までの延長を提案

 

定年の延長はどのように進められるのだろうか?北京で2日に発表された報告書によれば、定年の延長は2段階に分けて進められる。2017年までに年金制度一元化を完成させ、2018年より女性の定年年齢を3年ごとに1歳、男性の定年年齢は6年ごとに1歳引き上げる。2045年には男女共に定年年齢が65歳まで延長される。中国新聞網が伝えた。

12月2日、中国社会科学院人口・労働経済研究所と社会科学文献出版社が共同で「人口と労働緑書(政策提案書)・中国の人口と労働問題に関する報告書№16」の発表会見を北京で開いた。

報告書は、中国には現在多くの若くして定年した人々が存在し、その潜在力を開発することが今後の主な方針であるとしている。中国の定年年齢に関する規定は数十年前に制定されており、すでにその設定年齢が低すぎるため、一元化を先行させ、逐次、フレキシブルなメカニズムを原則として、少しずつ定年年齢を延長させることを提案している。

また報告書では、まず年金制度の一元化を実現し、定年年齢を従業員年金保険受領年齢と住民年金保険受領年齢とで区分するとした。

従業員年金保険の定年年齢の改革案については、まず2017年までに年金制度一元化を完成させ、女性幹部と女性作業員の身分による区別を無くし、従業員養老保険の女性定年年齢を一律55歳とする。そして2018年より女性の定年年齢を3年ごとに1歳、男性の定年年齢は6年ごとに1歳延長して、2045年には男女共に65歳まで延長されるという2段階を経て進めていくことを提案している。

住民年金保険の定年年齢の改革案については、その定年年齢を2033年より3年ごとに1歳延長して、2045年までに完了させることを提案している。

また定年年齢の改革においてはフレキシブルなメカニズムを導入することを提案し、法に定める定年年齢を基準に考慮することが可能で、定年の繰り上げまたは5年の延長を選択することができるように規定する。ただし年金の待遇は定年年齢とリンクさせる。

報告書は「概算によれば、定年年齢の延長は都市部の労働力の供給状況改善に有効であり、都市部の適齢(定年年齢以下)労働年齢の人口の増加にもつながり、またその下降状況の緩和にもなる」とした。(編集TG)

「人民網日本語版」2015年12月3日

 

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