英エコノミスト誌のシンクタンク部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」がこのほど、「2015年上半期、世界生活コスト調査」を発表した。同調査は、ニューヨークを基準に世界133都市の生活コストを比較したものだが、中国各都市のランキングはまちまちだった。中国大陸部で生活コストが最も高い都市は上海、以下、深セン・大連・北京・青島・蘇州・広州・天津が続いた。生活コストについて言えば、サラリーマンにとって、出勤コストはその最重要部分を占める。就職情報サイト「前程無憂」はこのほど、「朝食・昼食代」「通勤費」「通勤距離」「就業時間」など、勤務に関する問題について調査を実施したところ、興味深い結果が得られた。お勤めには一体どれくらいのコストがかかるのか、一緒に観てみよう。中国新聞網が伝えた。
〇朝食代:「10元まで」9割 1970年代生まれはやや高出費
「朝食代」の調査では、「5元(1元は約19円)まで」が62%、「6元から10元」が28%だった。1970年代生まれが朝食代として出す金額は、1980年代生まれや1990年代生まれに比べ、やや高かった。「朝食代に10元以上遣う」と答えた1970代生まれの割合は8%、1980年代生まれより5ポイント高かった。
〇昼食代:「15元あればOK」6割 女性より男性の方が「財布の紐が固い」
回答者のうち、「1回の昼食代は20元まで」と答えた人は8割を上回り、「15元あればOK」は60%だった。また、「昼食代は16元から20元」と答えた人は18%を占めた。
昼食にお弁当を持参する人は、女性が圧倒的に多いが、お弁当を持参しない女性は、お弁当を持参しない男性に比べ、ランチ代により多くを費やしていた。お弁当を持参しない回答者のうち、「昼食に15元以上遣う」と答えた女性の割合は28%と、男性を5ポイント上回った。
〇通勤費:「往復通勤費は5元まで」5割以上 「職住隣接」は王道
調査の結果、「毎日の往復通勤費は10元まで」と答えた人は80%を上回った。このうち「5元まで」は50%、「6元から10元」は32%。このように通勤費を節約できる主な理由として、「通勤に地下鉄やバスなどの公共交通機関を利用している」が多勢を占め、その割合は66%に達した。自家用車で通勤している人の割合は9%にとどまった。
〇出勤コスト総括:毎月最低660元の出費
おやつを食べる習慣を持つサラリーマンは非常に多い。「投票数据」のデータによると、「毎月のおやつ代に100元ほど使う」と答えた回答者は53%に上った。1カ月の労働日を22日とすると、1日あたり4.5元の計算になる。調査の結果、朝食代・昼食代・通勤費・おやつ代を合わせると、1日あたり出勤コストは約30元、1カ月にすると約660元かかることが明らかになった。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年12月3日
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