北京で10日に発表された調査報告によると、中国の大学生のスマホ使用時間は、1日平均5時間17分と、1日24時間の22%を占めた。また、学年が低ければ低いほど、使用時間が長くなる傾向にあった。中国新聞網が報じた。
中国社会科学院社会学研究所社会心理研究センターと社会科学文献出版社の共同開催による「社会心理状態青書:中国社会の心理状態研究報告(2015)」発表会が、北京で10日に開催された。
今回の調査では、「経験サンプリング法」によって、スマホにダウンロードしたアプリを利用して集められた大学生105人の1週間7日間のスマホ使用時間データについて、統計・分析が行われた。
調査の結果、大学生のスマホ使用時間は、1日平均5時間17分と、1日24時間の22%を占めた。また、学年が1年上がるにつれて、1日のスマホ使用時間は、0.64時間(38分)短くなった。
スマホを使って暇つぶしをする時間を男女別・学年別に見ると、1日あたり平均時間は、男子学生が1.92時間、女子学生が1.22時間と、女子の方が男子より42分短かった。学年が1年あがるにつれて、暇つぶしをする時間は0.34時間(約20分)短くなった。大学1年から4年への学年が上がるにつれ、使用時間は減少傾向にあった。
報告によると、大学生の社会性の成長は、おもに、新たな環境での人間関係の構築や発展に反映されている。お互いよく知らなかった大学1年時から別れが惜しまれる大学4年時まで、人間関係の構築に費やす時間が長くなるほど、スマホに費やす時間が短縮される。これは、現実生活における交際のための時間が、スマホ使用時間を縮めている現れだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年12月11日
|