第2回世界インターネット大会が12月16日に開幕する。大会の規模、参加者数、議題の充実さ、内容の質はいずれも第1回を上回る見通し。中国共産党第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)で採択された「第13次五カ年計画(2016~20年)の策定に関する中共中央の提言」で、次世代インターネットについて、先見性をもって整備に着手するよう求めた。インターネット発展のロードマップを描き、方向性を明示している。
「共治」は世界を視野に、時代の流れをリード。中国が提唱しているインターネットの発展理念は、インターネット分野の利益共同体を協力して構築することだ。「共有、共治、共同で発展を成し遂げる」ことは業界の共通した認識となっている。中国の習近平・国家主席が9月23日、米国シアトルのマイクロソフト本社で中米インターネットフォーラムに出席する両国の代表らと面会する際、中国は平和、安全、開放、協力的なインターネット空間の構築を提唱し、各国が自国の状況に合致したインターネット公共政策を策定すべきと強調。「今の時代では、国民の衣食住から国の重要なインフラ施設の安全確保まで、すべてがインターネットと密接な繋がりを持つ。安全、安定、繁栄なネット空間の構築は、国の発展、世界の平和と発展にとってますます重要性が増している」と指摘した。
「法治」モデル、法に基づいたインターネットの監督・管理を実現へ。中国共産党第十八回全国代表大会以降、インターネット分野で顕著な成果を収めている。しかし、インターネットは「仮想空間」ではない。自由、活力、富が満ちている一方、マイナス的な情報や感情に脅かされることも避けられない。インターネットへの管理強化に向けて、法整備の加速が極めて重要だ。
9日に開かれた第2回世界インターネット大会の記者会見で、国家インターネット情報弁公室の魯イ(火へんに偉の旁)・主任は、「ネット空間は無法地帯ではない。現実社会と同様に、自由とともに秩序も不可欠だ」と指摘した。インターネットの普及で、時間、空間に拘束されずに情報やサービスを提供できるようになった。人々の仕事や生活の利便性が大幅に向上する一方で、犯罪者にも利用されやすい。ここ数年。中国政府は法に基づいたインターネットの監督・管理を強化したことで、ネット環境を浄化し、ネットユーザーの安全性を確保した。
「共享」が発展理念、インターネット発展の恩恵を全国民に。五中全会で、発展理念として「共享」(共有)を掲げた。会議公報で、「成果を共有する発展を堅持しなければならない。発展は人民のためであって、人民によるものだ。発展の成果は人民が共同で享受する。効果的な制度の整備を推進し、発展の実感を高めていく」と指摘した。
第13次5カ年計画(「十三五」、2016~20年)期間を迎えるなか、インターネット整備について、五中全会で新たな5カ年構想が提示された。「インターネット強国」戦略を実行し、「インターネット+」行動計画を遂行する。「共有経済」を発展させ、国家ビッグデーター戦略を遂行する。国が推進する「インターネット強国」戦略や「インターネット+」行動計画においても、ニューメディアを代表とするネット文化の発展、インターネットを通じた貧困援助においても、インターネット大国の崛起を支えるのは「民のため」、「民を恵む」という理念だ。こうした経済、文化の推進によって、ネットの発展に全国民が力を合わせ、発展の成果を共有する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月15日
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