世界の政府およびインターネットの大物が集結する「世界インターネット大会」の開催地・烏鎮は、インターネット世界の未来に影響を及ぼしている。その一方で、烏鎮のこの1年間のインターネット技術の進歩は、人々の生活に潤いを与えている。浙江在線が伝えた。
一家で旅館「錦鯉客桟」を経営する傅金花さんは、「最近、支付宝(タオバオの第3者決済システム)で料金を支払う人が増えた」と語る。彼女は昨年、「支付宝による決済に対応し、微信(WeChat)のアカウントも開設したい。そうして時代の流れに追いつくことができ、宿泊客とのコミュニケーションも便利になる」と話していた。今やこの願いは、すべて実現された。
菓子店「錦記糕点鋪」の蒋華芳さんは昨年から支付宝を試してみたいと考えていたが、店内で販売している「定勝糕」(菓子の一種)が安すぎるため、店内ではまだ対応していないという。しかし彼女は烏鎮のブロードバンド環境に満足しており、「無料のブロードバンドがあり、子供たちと連絡が取りやすくなった」と話した。彼女は今年からスマートフォンを使い、携帯電話で決済するようになった。
灯籠店「張恒興花灯鋪」の郭玉美さん(右)は、「昨年カウンターに置かれていた支付宝の2次元コードはただの宣伝広告だったが、今や毎日スキャンして決済する人がいる。若者の間では、スキャンで決済する人が現金で支払う人と同じぐらい多い」と話した。彼女は変化がこれほど急激とは思いもしなかった。昨年は余りネット通販を利用しなかったが、今や実店舗で買物をすることは稀だという。
菓子店「沈記花生糕」の女性店主は、「今年はネット通販で当店の菓子を注文する人が毎日いる」と語った。彼女は嬉しそうに、数枚の宅配伝票を見せてくれた。100年の歴史を持つ老舗店の店主は昨年、オンラインショップを開けば菓子をより多くの人に販売できることは知っていたが、自力では開設できかったため、子供に手伝ってもらい、ショップを開設した。毎日注文を受けるようになるとは、思いもしなかったという。
安徽省から来たカップルは、烏鎮の人の波の中で記念撮影をした。烏鎮の観光客にとって、携帯電話だけを持ち現金を一銭も持たずに観光することが現実となっている。インターネットの活用の深まりによって、烏鎮は「インターネット+観光地」のモデルになった。この1年間のインターネットの進歩で、より多くの人が烏鎮を愛するようになった。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月15日
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