最も快適なリタイア生活を享受できるのは、一体どの都市なのだろう?その答えは、ビッグデータが教えてくれる。西安交通大学国際老齢科学研究院は北京で18日、「リタイア生活者の都市幸福度指数―2015年中国大・中都市リタイア生活の質指数」報告を発表した。これは、国内関連機関が、リタイア生活者の生活の質を中心に、各都市の高齢化への対応状況を初めて指数を用いて全面的に評価したものとなった。華西都市報が報じた。
報告では、「健康・医療」「居住環境」「交通・外出」「社会の公平性・社会への参与」「経済・金融」という5大項目を考慮に入れ、人々の生活に密接に関わるサブ指標44項目のデータを採集、全国38の大・中都市に対する評価を行った。総合順位トップ10は上から順に、珠海、深セン、北京、広州、上海、南京、厦門、ウルムチ、蘇州、太原だった。
以下、報告の概要。
中国の都市は、快適なリタイア生活を目指す上で、地域的なアンバランスという特徴が見られる。ランキング上位を占めたのは、発展スピードが速く、資源が集中している東部沿岸の発展都市がほとんどだった。その次のレベルにある都市の多くは、それぞれの指数が非常に接近していた。
トップに立った珠海は、「特に恵まれた自然環境を擁し、文芸ホール、博物館、大型コンサートホールなどの文化施設が充実しており、交通が便利で、外出の際も安全度が高い。全体的に見て、珠海はあらゆる大・中都市のうち、今のところ、リタイア生活の質が最も高い都市と言える」との評価が下された。
北京・上海・広州という経済が発達した3大一線都市は軒並み、トップ5に入ったが、首位・第2位には至らなかった。一線都市の経済力は疑う余地はなく、優良な医療資源はかなり集中しており、社会の公平性や社会への参与度も上位に入り、高齢者の権益保護が保障されている。だが、車両数の急増や渋滞による外出時間の長さなどの原因によって、これら3都市の交通・外出指数はいずれも、都市平均レベルより劣る結果となった。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年12月21日
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