先日、中華人民共和国公安部とアラブ首長国連邦(UAE)内務省が北京で「運転免許証の相互承認に関する覚書」に署名し、両国の運転免許証の相互承認を明文化した。これにより、双方の国民が互いの国での乗用車の運転が便利になるほか、両国の経済貿易における協力と人員のやり取りがさらに促進される。人民日報海外版が伝えた。
覚書では中国とアラブ首長国連邦双方で互いが発行した有効な運転免許証を承認するとしている。中国の小型乗用車(C1)と小型AT乗用車(C2)の運転免許証をアラブ首長国連邦の小型乗用車の運転免許証に筆記試験免除で相互承認することができる。
中国人がアラブ首長国連邦で長期滞在し、滞在ビザを取得している場合、筆記試験免除でアラブ首長国連邦の運転免許証への書き換えが可能となる。また短期滞在でビザの有効期限内の場合、中国の運転免許証でアラブ首長国連邦国内で運転免許証を交換することなく、運転することが可能となる。一方のアラブ人も中国国内に長期滞在し、滞在ビザを取得している場合は、筆記試験免除で中国の運転免許証に書き換えが可能となり、短期滞在の場合は、同様に筆記試験免除で、ビザの有効期限と同じ期間の臨時運転許可を取得することが可能となる。
中国以外の国や地域の運転免許証との相互承認を推進するため、国務院弁公庁は先日「自動車運転免許取得者の研修試験制度の改革に関する意見」を重点改革措置として公安部と交通運輸部に通達した。アラブ首長国連邦は中国が免許証改革を打ち出してから相互承認を実現した最初の国となった。またすでにベルギーとも運転免許証の相互承認を実現しており、今後中国の運転免許証の相互承認は次第に拡大することが見込まれ、運転免許証の国際認知度が高まり続けることで、中国人が外国で乗用車を運転することが益々便利になるだろう。(編集TG)
「人民網日本語版」2015年12月28日
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