2016年の初取引となった4日、導入されたばかりのA株のサーキットブレーカー制度が初めて発動された。基準指数であるCSI300指数が7%下落したため、同日午後1時33分からすべての株価指数および株価指数先物の取引が終日停止された。これに伴い、上海と深センの両証券取引所で大量の株がストップ安になる局面が再び現れた。新華社が伝えた。
同日の取引が事前に終了したため、両証券取引所の売買代金は上海市場が2409億元(1元は約18.3円)、深セン市場が3553億元、計約6千億元となった。
また、B株も大きく下落した。上海B株指数は6.82%安の397.33ポイント、深センB株指数は5.42%安の1238.44ポイントだった。
○専門用語
サーキットブレーカーは自動取引停止メカニズムとも呼ばれ、株価指数が一定の変動幅に達した場合、取引所がリスクをコントロールするために発動する取引停止の措置を指す。
具体的には、株価がストップ高あるいはストップ安の値幅制限に達する前にサーキットブレーカーの発動基準となる変動幅を設定し、しばらくの間はこの基準の範囲内でのみ取引を行う。
上海と深センの両証券取引所と中国金融先物取引所は2015年12月4日、サーキットブレーカー制度の関連規定を発表した。基準指数はCSI300指数で、発動の基準となる変動幅は5%と7%の2種類(変動幅が5%に達した場合、中国のすべての株価指数および株価指数先物が15分間取引を停止。7%に達した場合、その日の取引は終日停止)。2016年1月1日から正式に実施された。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年1月5日
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