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第二子出産に申請・審査は必要なし 国務院が「決定」

 

「2人っ子政策(1世帯につき2人までの子供の出産を全面的に認める政策)の実施と、計画出産サービス管理の改革・改善に関する中共中央・国務院の決定」が5日に発表された。これによると、中国は今後、出生登録サービス制度を実施し、2人以内の子供の出産については申請・審査を行わず、各家庭が独自に出産計画を立てられる。経済日報が伝えた。

決定によると、2020年までに計画出産サービス管理制度と家庭発展支援体系がほぼ完備され、政府が法に従って職責を履行し、社会が幅広く参与し、国民が信頼性と自律性をもって取り組む多元的な管理構造が基本的に形成され、計画出産の管理能力が全面的に向上する。また、都市と農村部をカバーし、配置が合理的で機能が整った、便利で効率的な母子保健計画出産サービス体系が完備され、誰もが優良なサービスを受けられるようになり、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実現を推進する。適度な出産水準を保ち、総人口を計画目標内に収める。

▽都市で働く出稼ぎ労働者の出産、都市戸籍者と同じ待遇に

流動人口を都市部の基本的公共衛生・計画出産サービスの対象に組み込み、常住人口と同じサービス資源を提供する。流動人口の情報交換、サービスの相互補完、インタラクティブな管理という全国的な一体化業務体制を強化し、改善する。

▽2人目出産の女性の不安を払拭

計画出産の育児休暇制度を改善する。女性の就業・休暇などの合法権益を法によって保障し、出産・育児後に女性が職場に復帰することをサポートし、雇用側が社員が仕事と家庭のバランスを取りやすくなる措置を講じることを奨励する。

▽1人っ子家庭と、子供が2人とも女の子の農村家庭は引き続き優遇

政策変更前に優遇を受けていた1人っ子家庭と、子供が2人とも女の子の農村家庭に対しては、現行の各種奨励・扶助政策を引き続き実施する。社会保障、集団所得分配、就業・創業、新農村建設などの面で重点的に支援する。

▽3人目の出産には罰則

法律に従って、政策の範囲を超える出産を取り締まる。(編集SN)

「人民網日本語版」2016年1月6日

 

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