2016年の新年早々、中国の有名婚活サイトが「2016年度独身者調査報告」を発表した。これによると、第2子出産の全面解禁を受けて、67%の回答者が「子供は2人欲しい」と回答した。また、97%が結婚年齢は25歳以上と答え、「晩婚晩育(初婚年齢が男性満25歳、女性満23歳以上、女性の第1子の出産年齢が満24歳以上とされている)」となる見通しだ。30歳から35歳までの出産を選ぶ女性は45%に達した。さらに、3年以上交際なしの人は6割以上を占め、一線都市ではより顕著だった。6割以上の独身者が婚活サイトで相手を見つけるほうが正確と答えた。相手選びの基準を見ると、昨年公開された人気映画の影響もあり、男性は「考えが単純でかわいい女性」がタイプ、女性は「見た目は若いが、心は成熟した男性」がタイプだった。また、男性は「結婚は一生のもの」と考えているのに対し、女性は「結婚で重要なのは愛、愛が無くなれば別れる」と考えていた。北京晨報が伝えた。
▽約7割が「子供は2人欲しい」
報告によると、約7割(67%)の独身者が「子供は2人欲しい」と答えた。学歴・収入などが出産意欲を決める重要な要素となっている。過去の「学歴が低い人のほうが子供を産みたがる」という考え方とは異なり、大学本科(4年制)以上の学歴を持つ回答者のうち、2人の子供を望む人は58.6%に達し、本科未満は48.5%だった。また、月収2万元(1元は約18.3円)以上の独身者は、2人の子供を望む割合が高く、70.8%に達した。2人の子供を望む男性は女性よりも5.36%多かった。
▽3年以上交際なし 北京は地域別で2位
「3年以上恋人がいないと、なかなか抜け出せなくなる」とも言われるように、独り身の暮らしが長引くと、習慣と化してしまう。報告によると、3年以上交際なしの独身者は62.8%、男性が63.87%、女性が59.13%とどちらも高かった。3年以上交際なしの独身者が地域別で最も多かったのは深セン。以下、北京、上海、広州、天津、武漢と続いた。
しかし、独身生活を楽しんでいると答えた人はわずか2.9%と少なく、独りだと孤独が倍増する、誰かと共有したい、愛されたいと思っている人は45.9%に達した。特に男性はこの傾向が強く、孤独を感じている人は女性を11.22%上回った。
▽独身の理由、約半数が「優秀な男性がいない」
同じ独身者でも男女によってその理由は違う。報告によると、男性の46.72%は独身の理由について「自分が優秀でないため」と答えた。一方、女性で同じ回答をした人は16.36%と、男性を大きく下回った。また、女性の52.47%は「優秀な相手が見つからないため」と答えた。報告結果によると、男女が独身でいる主な原因はいずれも「男性が優秀さに欠ける」せいのようだ。このほか、独身男性の31.15%は「経済的な条件が整ってから恋愛をする」と答え、新世代の男性が持つ実際的な結婚・恋愛観が反映された形となった。
▽祝日のたびに親に結婚をせかされる
多くの独身者が、元旦の休暇中に親から結婚をせかされたことを打ち明けた。回答者の66.07%は結婚をせかされた経験を持ち、特に祝日にはせかされる割合が通常時を20ポイント上回るという。
▽ネットが結婚の近道
自身はだんだんと年齢を重ね、親からは結婚をせかされ、内心は孤独で相手が欲しい——。独身者たちはここ数年、多くの努力を重ねている。報告によると、親や友人がセッティングする従来型の見合いのほかに、微信(WeChat)、QQ、陌陌などのSNSや婚活サイトを通じて異性と知り合うケースが増加している。特に婚活サイト(あるいは婚活サイトが主宰するオフラインの仲人サービス)は、結婚したい独身男女の65.7%が選ぶサービスとなっており、SNSを20%上回る。
▽相手選びの基準、男女で異なる
2016年の独身者の結婚に対する考え方、相手選びの基準は?報告によると、男性は女性を選ぶ際、親孝行かどうか、思いやり、優しさなどを重視し、「考えが単純でかわいい、親しみやすい女性」がタイプという。35.47%の男性が「結婚は一生のものだ」と答えた。一方の女性は誠実・正直で向上心があり、優しい男性を好み、45.63%の女性が「結婚で重要なのは愛、愛が無くなれば別れる」と答えた。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年1月7日
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