2016年に入り、中国の各省・市は続々と各自の第13次5カ年(2016~20年、「十三五」)計画建議を発表した。
多くの省がGDP成長率7%超目指す、GDP規模2兆元以上の地域増加
すでに「十三五」計画建議を発表した省・市で、広東省、河北省、貴州省、雲南省、寧夏回族自治区、海南省、チベット自治区、天津市などは経済成長の数字目標を掲げている。広東省と海南省は「年平均成長率7%」、河北省は「年平均成長率7%前後」、寧夏回族自治区は「年平均成長率7.5%以上」と明示。また、西部エリアの一部の省の成長目標が全国の平均水準を上回っているのも特徴だ。雲南省は「年平均成長率8.5%前後」、貴州省は「年平均成長率10%前後」、チベット自治区は「2ケタ台の成長を維持する」としている。
一部の中心都市が発表した「十三五」計画建議によると、向こう5年で域内GDPが2兆元を超える地域はさらに増加する見通し。◇広州市は年平均成長率目標を7.5%以上に設定。
20年までに域内GDPは2兆8000億元に達し、「十二五」末に比べ1兆元ほど増加する見通し。◇天津市は年平均成長率目標を8.5%に設定。20年の域内GDPは2兆5000億元に達する見通し。◇重慶市は経済の中・高速度の成長を維持し、発展の均衡性、包容性、持続可能性を強化する。10年比で域内GDPと平均所得の倍増を目指す。20年に域内GPDが新たな段階を迎える。同市の10年GDPは7925億5800万元で、それに基づいた試算では、17年にGDPは1兆5800億元を上回る。
一部地域で1人あたりGDPが2万米ドル超へ、収入倍増目標も強化
北京市、天津市、上海市、浙江省、江蘇省、内モンゴル自治区、広東省、福建省など地域で現在、1人あたりGDPが1万米ドル台を達成している。各省・市の「十三五」)計画建議によると、一部の地域で1人あたりGDPが2万米ドル台に達する見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月12日
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