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2016年大気汚染対策目標を確定 大気質の優良率を75%以上に

 

2016年全国環境保護業務会議が北京で11日に開催された。会議に出席した環境保護部(省)の陳吉寧部長は、「『第12次五カ年計画(2011~2015年)』期間の主要汚染物質排出削減目標は、予定を前倒しして達成された。『第13次五カ年計画(2016-2020年)』期間は、環境の質の改善を中心に、各種環境保護業務を徹底実施する。2016年、地級市およびそれ以上の都市におけるPM2.5濃度を3%低減し、大気の質が『優良』な日の割合を75%まで引き上げることに力を尽くす」と話した。人民日報海外版が報じた。

以下は陳部長の談話内容。

〇汚染処理を全力で推進、環境の質はある程度改善

「第12次五カ年計画」期間以来、全国の環境保護システムは、際立っていた環境問題の解決に総力を挙げて取り組み、環境の質はかなり改善された。過去5年間、中国は汚染に対する戦いの手を休めることなく、発展途上国で最大の大気の質モニタリングネットワークを構築した。また、全国の地表水断面のうち、水質が「劣Ⅴ類(汚染が劣悪)」の割合を2010年の15.6%から8.8%まで引き下げ、大規模河川・幹線水路の水質は確実に改善された。主要汚染物質4項目の排出削減任務は予定を前倒しして達成、酸性雨の降雨面積は1990年代レベルにまで回復した。

〇冬季の重度汚染の天気の「ピーク削減」事業を全力で推進

今年の環境保護事業の主要目標は、以下の通り。

〇地級市およびそれ以上の都市におけるPM2.5濃度を2015年比3%低減、大気の質が「優良」な日の割合を75%まで引き上げる。

〇全国の地表水断面は、Ⅲ類の割合を66%以上とし、劣Ⅴ類の割合を9%以内に抑制する。

〇化学的酸素要求量(COD)とアンモニア性窒素(NH4+-N)の排出量をそれぞれ2%低減、二酸化硫黄(SO2)の窒素酸化物(NOX)の排出量をそれぞれ3%削減、揮発性有機化合物(VOCs)は増加ゼロとする。

大気汚染対策は、重要任務の一つであり、冬季の大気の質問題を解決しなければならない。2015年初頭から11月15日までの間、大気の質の改善事業には顕著な効果が見られた。北京・天津・河北地域におけるPM2.5濃度は前年同期比17.2%低下した。2015年最後の1カ月半、重度汚染の天気が何度か発生し、年間実績に大きなマイナスがもたらされた。通年で見ると、北京におけるPM2.5 濃度は2014年比6%前後低下したにとどまった。

冬季の大気汚染対策には、この10年、大きな変化が見られない。その原因として、最初に、2015年冬に発生した重度汚染の天気は、天からの助けがなかったことが挙げられる。昔は人間が努力すると天が人間を助けてくれたが、今は、人間が努力しても天は助けてくれない。中国気象局のかつての計算によると、2015年冬の気象条件のもとで、汚染物質の収容力は30%減少した。これは、30%の排出削減によって、2014年のレベルにやっと回復できることを意味しており、明らかに現実的ではない。2番目に、重度汚染の天気の対策措置の効果が表れていないことが挙げられる。過去数年間、冬季の排出削減措置は、的確さに欠けていた。現在講じている措置の有効性もあまり高いとは言えない。当面は、問題の根っこを突き止めることに力を入れ、実行可能な対策を検討し、次の暖房期に有効な解決方法を探る必要がある。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年1月12日

 

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