中国最大のオンライン代行運転サービスプラットフォーム「e代駕」はこのほど、「2015年全国代行運転データ報告」を発表した。これによると、2015年、全国で代行運転サービスを利用した人は延べ9500万人に達した。このうち、飲酒後の代行運転を依頼したケースが最も多く、8割近くを占めた。中国新聞網が伝えた。
以下は報告の概要。
〇二線・三線都市における代行運転依頼が急増 重慶・南京の増加率は全国トップ5入り
e代駕全国ビッグデータ研究センターが主要都市50都市を対象として実施した調査の統計結果によると、四大重点都市(北京、上海、広州、深セン)における代行運転依頼数が全体に占める割合は約37%に達した。代行運転に対する需要は安定増加の傾向を呈し、増加率を都市別に見ると、北京55%、上海68%、広州56%、深セン54%。
注意すべきは、2015年、二線・三線・四線都市における代行運転需要が急速に高まったことだ。これらの都市の依頼数の全体に占める割合は63%に達し、四大重点都市を上回った。
全国主要都市のうち、代行運転増加スピードが最も速かったのは重慶で、2014年比158%増。鄭州、大連、南京の各都市がトップ5入りした。
〇代行運転依頼、年齢層別の主力は「28―35歳」、「酒宴」最多は青島
2015年、代行運転依頼者の年齢別構成を見ると、次第に「若年化」しており、全国の代行運転依頼者平均年齢は32.6歳と、2014年比約2.7歳若くなった。このうち上海の平均年齢が最も低かった。
飲酒後に代行運転を依頼する人々に関するデータ分析の結果、「28―35歳」の年齢層が酒場の中心となっていた。全国で飲酒後に代行運転を依頼した人を都市別で見ると、青島市民の利用数が最も多く、2015年1人あたり代行運転利用数は平均70.51回に達した。
このデータの全国トップ10は順に、青島、瀋陽、哈爾浜(ハルビン)、鄭州、北京、上海、深セン、広州、南京、武漢だった。青島に続く第2位は瀋陽であったことから、豪快な性格の持ち主である東北人と山東人が、その名に恥じず、「酒宴」を最も好む事実が浮き彫りとなった。
〇代行運転依頼、「金融業従事者」と「BMW5シリーズのオーナー」が最多
職業別に見ると、金融業従事者の利用が最も多く、全体の14.1%を占め、他の業界をリードした。貿易業(12.3%)と不動産業(11.4%)がこれに続いた。
全国の代行運転依頼者の所有車を車種別に見た場合、高級車が主流を占め、購入価格20万元以上のモデルが約65%に達した。うち最も多かったモデルはBMW5シリーズで、VWパサートとアウディA6Lがこれに続いた。
〇代行運転、到着まで平均8分 代行運転の時間が最も長い都市は「最も渋滞する」北京
利用者が申し込んでから代行運転手が指定の場所に到着するまでの時間は平均8.2分。平均代行運転時間については、北京が最も長く31.5分、上海(24.1分)と広州(29.3分)がこれに続いた。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年1月14日
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