(3)各メンバーの議決権はどのように分配?
中国の議決権は26.06%
多くの国が争って参加したAIIBで、実際のところ最も重要なのは議決権だ。
楼部長によると、「AIIBの議決権は出資比率に応じた議決権、基本議決権、創設メンバー国に与えられる創設メンバー議決権で構成される」という。
参加国の議決権には出資比率が反映される。基本議決権は全体の12%で、全参加国(創設メンバーと今後参加する一般メンバー)に平等に振り分けられる。
創設メンバーには創設メンバー議決権600票が与えられ、基本議決権と創設メンバー議決権を合わせた割合は約15%だ。
このようなルールで計算すると、中国が承認した資本金は297億8040万ドルで、承認された資本金の30.34%を占め、現時点で1番目の出資国だ。議決権は全体の26.06%を占め、こちらも現時点で最も高い比率だ。
史副部長は、「2015年3月31日(AIIB創設メンバーとしての参加の申請期限)以降、新たなメンバーは参加しておらず、資本金と議決権の調整は行われていない。現在、中国を含む各創設メンバーの資本金と議決権には変化がない。今後は、新たなメンバーが次々と参加して、中国と他の創設メンバーの資本金と議決権の比率がいずれも徐々に低下する可能性がある」と述べた。
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