(6)5千万ドルの支援金の使い道は?
発展途上国のインフラ建設を支援
AIIBの開業式典で、中国は提唱者として、期限内に資本金を納入するほか、近く設立されるプロジェクト準備特別基金に5千万ドルを拠出し、発展途上国メンバーのインフラプロジェクト建設の支援に当てることを承諾した。
金総裁は同基金を設立する理由について、「AIIBと既存の国際多国間開発機関との違いは、ソフトローン供給の窓口がないという点にある。一連の発展が遅れた国や地域はインフラ建設の能力育成やプロジェクト準備などで支援を必要としており、同基金がこうした面で支援を提供することになる」と説明した。
また金総裁は、「AIIBは中国政府と韓国政府の同基金に対する支援に感謝する。これらの資金は発展途上国のプロジェクト運営、技術支援、人材育成の支援に当てることになる。AIIBは同基金のすべての資金をしっかりと利用して、発展途上国がそこから利益を得られるよう確保する。また未来のAIIBはより多くの国からこうした方面の資金支援を得ることになると確信する」と述べた。
(7)AIIBの初めの5年間は何をする?
まず良好な企業文化の構築を
金総裁は、「(自分の任期の)5年という時間は長くはないが、AIIBにとって極めて重要な時期になる。自分からみると、AIIBは大きなビルであり、企業文化はビルの屋台骨だ。最初にしっかりと屋台骨を組み立てなければ、ビルは安定して長持ちしない」と述べた。
金総裁はさらに続けて、「思うに、この5年で最も重要な任務は良好な企業文化を構築することだ。優れた企業管理制度、優れた企業文化があってこそ、優秀な人材をAIIBに呼び込み、共通の目標に向かって邁進できるようになる」と述べた。
金総裁は、「AIIBの核心的な価値観は『リーン、クリーン、グリーン』。このために、まず行わなければならないことは高い基準でルールや制度を構築し、力強い企業文化を構築することだ」と強調した。
高い基準とどんなものか。金総裁は、「既存の多国間開発機関が過去数十年にわたって積み上げてきた優れた経験を吸収し、現代の民間企業の優れた運営経験も取り入れ、取り入れたり吸収したりしたことを土台としてその上に設けられたより高い基準のことだ」と説明した。
人民網日本語版より2016年1月19日
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