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中国大陸部の総人口は13億7千万人 男性が女性を3366万人上回る

 

国家統計局は19日、2015年の国民経済運行状況を発表した。これによると、2015年末の時点で中国大陸部の男性人口は7億414万人、女性人口は6億7048人で、男性が女性を3366万人上回った。ネット上では冗談半分に、「男性はがんばらないと悲惨なことになるぞ」などと囁かれている。人民網が伝えた。

▽中国大陸部の総人口は13億7千万人

データによると、2015年末時点で中国の31省(自治区、直轄市)と中国人民解放軍の現役軍人を含む中国大陸部の総人口(香港・マカオ特別行政区、台湾省および海外の華僑を含まず)は13億7462万人で、前年比680万人増加した。

▽人口の自然増加率は低下

年間の出生人口は1655万人、死亡人口は975万人。人口自然増加率は4.96パーミルで、前年比0.25パーミル低下した。

▽男女の人口比、男性が女性を大きく上回る

男女別の人口を見ると、男性は7億414万人、女性は6億7048万人。女性を100とした場合の男性の総人口は105.02。出生人口の男女比は男性が113.51となった。

▽生産年齢人口は487万人減少

年齢構造を見ると、満16歳以上、60歳未満の生産年齢人口は9億1096万人で、前年比487万人減、総人口の66.3%を占めた。60歳以上の人口は2億2200万人で総人口の16.1%を占めた。65歳以上の人口は1億4386万人で総人口の10.5%を占めた。

▽出生人口の男女比、第12次五カ年計画の目標は達成も依然として深刻

出生人口の男女比とは、一定の期間(通常は1年間)に生まれた人口の男女比で、一般的には女性を100とした場合の男性の割合を指す。国家人口発展の第12次五カ年計画では、女100に対して男115以下にまで引き下げるとの目標が打ち出された。中国が男女比に関する明確な目標を国家計画に組み込んだのはこれが初めて。第12次五カ年計画の最終年となった2015年の男女比は女100に対して男113.51で、目標は達成された。

▽中国の出生人口の男女比、30年間アンバランスが続く

世界的に正常とされる水準は、出生人口の男女比は女100に対して男103~107とされている。つまり、女の赤ちゃん100人に対し、男の赤ちゃんは103~107人生まれるということだ。2015年末の中国の出生人口の男女比は女100に対して男113.51と、世界水準を大幅に上回っている。

▽「2人っ子政策」は男女比のアンバランス解消に役立つ

多くの学者が、自然な出産が行われる状態では、子供を多く生むことで出生人口の男女比の均衡が保たれる。これは出生人口男女比のバランス化に役立つと指摘している。

2人っ子政策」が全面的に実施されれば、1人目の子供が男の子だった家庭では、2人目に女の子を望む、あるいは2人目の性別をそれほど気にしなくなる。これによって、女の子の出生率が相対的に高まることになる。しかし重要なのは、根本的な問題を解決すること、すなわち女性の社会的地位を高め、男女平等を実現することだ。

▽「結婚できない男性」が3千万人以上 結婚・就職問題も

南開大学人口・発展研究所の原新教授は「30年あまりにわたって続いている出生人口の男女比のアンバランスは、先天的な性別構造のアンバランスを招き、中国人の結婚や就職面での性別構造にも影響をもたらす」と指摘する。

まず、男性が多く女性が少ないことによって結婚のプレッシャーが高まる。こうした影響は、1990年生まれが結婚・出産する年齢に入る2015年ごろから強まる。このほか、一部地域へのしわ寄せも顕著化する。人口の流動により、男性は大都市では結婚相手が見つからないが、農村では見つかるというケースが増える。そうなると農村の男性はさらに貧しい地域で結婚相手を探すことになり、最終的には最も貧しく立ち遅れた山岳地帯が「独身だらけの村」になりかねない。

このほか、男女比のアンバランスは就職にも影響をもたらす。これまで女性優位だった職業に男性が進出すれば、女性の社会的地位の向上に影響が及ぶ。また、結婚相手が見つからないことによって社会的な不安定が招かれ、性的暴力、人身売買、売買婚、子供の誘拐などの事件が増える。(編集SN)

「人民網日本語版」2016年1月20日

 

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