新浪微博(ウェイボー)は20日、今後140字の文字数制限を段階的に撤廃すると発表した。今月28日からは会員を対象に、2月28日からは微博の全ユーザーを対象に正式に実施される。この発表に対しネットでは「ブログに逆戻りしただけ」、「使い勝手がよくなる」と賛否両論。業界関係者は「ビジネス化の加速」として捉えている。京華時報が伝えた。
■事の始まり
新浪微博が文字数制限を撤廃
20日、微博内部から開発者に宛てられたと思われる一通のメールがネット上で拡散された。メールでは、「微博は近く正式に微博140字の文字数制限を撤廃する」と書かれており、20分後にユーザーの「来去之間」さんがこのメールを転載、「来去之間はモバイルインターネットアナリストとなっているが、本当の身分は微博CEOの王高飛」とコメントを添えた。
同日夜には微博運営側もこの内容を認め、「ユーザーにより豊かな選択と体験を提供するため、微博は近く段階的に140文字の制限なしに利用できるようにする。この新しい機能は28日から会員が先に試すことができ、28日からユーザー全体に開放される」と正式に発表した。
新機能が正式に始まると、投稿文字数は現在の140字から2000字に拡大される。投稿者のみがこの機能を利用でき、それに対するコメントと転載に際してはこれまで通り140字の制限が維持される。また、画面上では以前と同様140字のみが表示され、「全文」をクリックしてそれ以上の内容を読めるようにするという。
■反応
ユーザー「ブログに逆戻り?」
「長微博(長文ツイートを写真形式に転換して投稿する機能)があるので十分。この機能は必要ないのでは?」と疑問を投げかけるのはユーザーがいる。ユーザーからしてみれば、長文の閲覧は「長微博」機能と大きな違いはないというコメントが多い。「微博は当時140字という文字数制限によって簡潔明瞭になり、ブログに取って代わってきたのに、140字という制限を撤廃すると、長微博の存在意価値はなくなるのでは?」、「新しい頭条微博(課金によりツイートをトップに表示させる機能)もあまり意味がない。どんどんブログに戻っている」というコメントも見られた。
一方で、前向きな意見も見られた。「これでユーザーは思う存分投稿することができるようになった。140字で説明し切れる場合はいいが、140字では言い切れないことがあったという経験は多くの人がしているはず。この新機能は長文投稿を必要とする人にしてみればまた一つ選択肢が増えたことになる」という意見だ。
■背景
ツイッターも140字制限を撤廃
ツイッターはこれまで微博の模倣対象とされてきた。2週間前にツイッターが140字の文字数制限を1万字に拡大すると発表した。多くのユーザーがツイッターのこの変化を望んでいなかったが、運営側もツイッターが将来的に内容分割配信プラットフォームに変身することへの心配からだった。ツイッターのジャック・ドーシーCEOは、「Twitterユーザーの行動を観察していると、テキストのスクリーンショットをツイートに添付していることが分かる。これを画像ではなくテキストのまま貼れれば、検索も強調表示もでき利便性が増す」とユーザーに理解を求めている。(編集IM)
「人民網日本語版」2016年1月22日
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