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若者の8割「両親から結婚を催促された」 「最も急かす」のはどの省の親?

 

妻を娶り、嫁に行く年頃というのがあるもので、適齢期になっても独身の場合、両親は焦り始める。中国関心次世代工作委員会健康スポーツ発展センターがこのほど発表した「中国での結婚の催促に関する現状調査報告」によると、約8割が「両親に早く結婚するよう急かされている」と回答している。このうち、25歳~35歳代に対するプレッシャーが最も大きく、結婚を急かされている人の割合は86%に達した。現代快報が伝えた。

〇統計データ:若者の約8割「両親に結婚を急かされた経験あり」

中国の関心次世代仕中国関心次世代工作委員会は40歳以下の若者を対象に各都市1000件のサンプルに調査を実施した。その結果、約8割が「両親に早く結婚するよう急かされている」と回答し、なかでも25歳から35歳までの割合は86%に達し、1980年代生まれと1990年代初め生まれの若者たちが、最も大きなプレッシャーを与えられていることが分かった。しかも法定年齢に達してないにも関わらず両親に結婚を急かされている人が3%いることもわかった。

〇地域別特徴:子供に最も結婚を急かすのは江蘇省の親

子供に結婚を急かす具体的な方法は、地域によってさまざまだ。四川の親は、家族総出で親戚や友人まで巻き込んだ包囲戦。上海の親は、西遊記の三蔵法師が念仏を唱えるが如く延々と言葉による催促。広西の親は「行動派」、有無を言わせずお見合いの席をセッティングし、結婚という一大事を解決に導く。

江蘇の親の急かし方にはどのような特徴があるのだろうか?江蘇の親の約2割は「年に10回以上、子供に結婚するよう急かす」と答え、この頻度は全国トップだった。明らかに、江蘇の親が最も執着心が高く、子供が結婚するきっかけとなるどのようなチャンスも逃さず、結婚に結び付けようとしている。江蘇の若者の「お見合い」回数は最も高く、「10回以上お見合いしたことがある」と答えた人は19%に達した。

〇分析:生活圏が狭く出会いのチャンスがない

結婚を迫られる若者たちの悩みも深刻だ。結婚相手にめぐり会えない最大の原因は、「生活圏が狭すぎる」が最多で76%だった。会社と自宅を往復するだけの毎日で、異性に出会うチャンスは皆無、結婚相手などあり得ないというのが現実だ。また恋人ができたとしても、ゴールにこぎつけるのは至難の業。「相手や相手の家が出す条件が高すぎで、応じられない」と考える人が68%に達し、最終的に別れるという結果で終わってしまうという。

〇結婚を急かされた場合は積極的なコミュニケーションを多く行うこと

結婚を急かされることは鬱陶しいが、旧正月になれば若者たちはやはり実家に帰りたがる。「両親が自分に結婚を急かすことは、十分に理解できる」と答えた若者は87%に達したが、この問題に対して「とりあえずその場を凌ぐ」やり方を選ぶ人がほとんどだ。7割以上の人が、「両親に結婚を急かされた時は、冷たくかわす、あるいは逃げる」と答え、「両親と積極的に話し合う」人は28%にとどまった。

江蘇省民政庁の関係者は、対処法について「逃げることや冷たくかわすことは、いずれも良い方法とは言えない。両親と積極的にコミュニケーションを取るのがベストだ」と提案している。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年1月26日

 

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