現在位置: ニュース>社会
中国各地で産休の60日間への延長を発表

 

「2人っ子政策」の実施を受け、「産休期間の延長」を求める声が高まっている。一部の省(自治区・直轄市)では、今年の省レベル両会(人民代表大会と政治協商会議)開催中に、産休期間を明確に定めている。その多くが、国が定める98日間の産休に加え、60日間の産休延長を認めている。また、江西省は15日間、四川省は20日間、寧夏省は25日間など、配偶者出産休暇についても明文化された。中国広播網が報じた。

出産休暇に関する一部省(区・市)の新規定は次の通り。

【四川省】

合法的に出産する夫婦の場合、妻は60日間の出産休暇延長、夫は20日間の配偶者出産休暇が認められる。妻は、合計158日間の産休を取得することができる。子供が1人目か2人目かに関わらず、夫婦合わせて最低178日間の出産休暇が認められる。

【江西省】

条件に見合う夫婦が出産する場合、国家が定める産休(98日間)に加え、60日間の産休延長が認められる。また、夫は15日間の配偶者出産休暇を取得することができる。

【寧夏回族自治区】

計画出産策の条件を満たす夫婦は、もともとの産休(98日間)に加え、60日間の産休延長が認められる。夫には25日間の配偶者出産休暇が付与される。そのため夫婦合わせて183日間の産休が認められる。

【北京】

現在意見募集中の修正版計画出産草案によると、計画出産策の条件に見合う妻は、国家が定める産休(98日間)に30日間の産休延長を加え、計128日間の産休が認められる。夫については、15日間の配偶者出産休暇が認められる。

中国の現行規定で認められている98日間の産休は、国際労働機関(ILO)が採択した「母性保護条約」が定める最低水準だ。世界の実情を見ると、出産・育児休暇が最も長いのはロシアで3年間、日本も2年から3年間の出産・育児休暇が認められている。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年1月29日

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850