現在位置: ニュース>経済
発改委、中国経済のハードランディングを否定

 

中国国家発展改革委員会の徐紹史主任は3日午後、2015年中国経済・社会発展状況を報告した際に、「中国の経済成長は依然として合理的な区間内であり、世界経済の成長の中心的なけん引力だ。中国経済は新常態(ニューノーマル)に入った。速度の変化、構造改善、原動力の切り替えの角度から見据える必要がある」と指摘した。

徐主任は「中国の経済発展は力強い内在的な支柱、柔軟なスペースとリスク対応能力を持つ。中国は好転する流れと情勢を確かにする条件と能力を持つ。私のこの自信は、中国の発展の条件に対する客観的な評価に基づくものだ」と述べ、次の5つの点から「ハードランディング説」を否定した。

堅固な物的基礎。30数年に渡る改革開放の発展により、わが国は整った産業システムを構築している。中国の220種以上の工業製品が世界一となっている。比較的健全な交通輸送システムを初歩的に形成した。空港は2015年の時点で207カ所に、鉄道は12万キロ(うち高速鉄道は1万9000キロ)に達した。生産性係留施設を持つ港湾は6800港、全国の道路の総延長は450万キロ以上(うち高速道路は12万キロ)。中国は巨額の外貨準備高と銀行預金を有する。

市場の巨大な需要。13億の人口、9億人の労働力、7000万以上の市場参加者。モバイルネットワーク利用者数は6億8000万人、携帯電話利用者数は13億人、4Gネットワーク利用者数は3億9000万人で、市場の容量と規模が巨大だ。徐主任は、「これは中国経済の潜在力だ。我々は新型都市化を推進しているが、これは巨大な消費・投資の潜在力を引き出す」と述べた。

広大な地域発展のスペース。高速鉄道、高速道路、空港、港湾、情報インフラの中西部への拡張の加速に伴い、地域間の要素流通がよりスムーズになる。各地の比較優位性がこれまでよりも十分に発揮され、新たな成長源が形成される見通しだ。

生産要素の質向上。毎年700万人以上の大卒者が労働市場に入り、高等教育を受ける若者の比率が経済協力開発機構(OECD)の各国の平均水準に近づいている。企業の研究開発費も増加を続け、革新力が向上を続けている。これは経済の質・効果の向上に向け理想的な要素条件を整えている。

豊富なマクロ調整の経験。中国は近年、国内外のさまざまなリスク・課題に適切に対応している。マクロ調整は区間内の調整、特定分野の調整、正確な調整、情勢に応じた調整を続け、経済・社会の安定を保障している。

中国経済が世界の経済と市場の足を引っ張っているという説があるが、徐主任はこのような説は実情に合致しないとした上で、「まず、2015年の中国の経済成長率は6.9%で、世界の経済体の中でトップクラスだ。中国の輸入額は現在も世界2位だ」と述べた。中国経済は世界の足を引っ張るどころか、世界経済を支えている。中国の昨年の対外直接投資額は、前年比10%増の1276億ドルで、これも世界経済に対する大きな貢献だ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月4日

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850