現在位置: ニュース>社会
回答者の53.7%「18-30歳が最もたいへん」 中国

 

最近発表された文章によると、18‐30歳の青年期に、さまざまな変化に直面するものの、自分の役割を確定させることができず、無力さを感じ、困惑する人が多いという。そこで、中国青年報社会調査センターは、「問巻網」を通して、2003人を対象に調査を実施した。中国青年報が報じた。

27.0%「18‐30歳は大人になりきれていない」

人生の中で最もたいへんなのはどの時期なのだろう?調査では、回答者の53.7%が「18‐30歳」、37.0%が「31‐50歳」、3.2%が「0‐17歳」、2.8%が「50歳以上」と答えた。

中国政法大学社会学院の何珊君・准教授は、「18‐30歳は社会に出たばかりで、物質や知識の面で蓄積や経験もとぼしい。さらに、中国社会は急速に転換期に入っており、仕事の選択やキャリア成長、経済面などの圧力に直面する」と分析している。

「仕事のストレス」と「収入が少ない」が主な原因

「人生がたいへんだ」と感じる理由は何なのだろう?調査で、最も多かった回答は「仕事のストレス」(59.8%)と「収入が少ない」(55.1%)だった。

その他、「キャリアの方向性が定まらない」、「困惑しイライラする」、「出世の可能性が低い」、「生活環境が悪い」、「感情が不安定」、「高齢の家族の体調が悪い」、「学習能力が低い」などの理由も挙げられた。

何准教授は、「人生はたいへんだと一般的に感じられているのは、社会環境とも密接な関係がある。食の安全、不動産の高騰、交通渋滞、環境汚染、医療などの現実的な問題が『たいへん』という思いを大きくさせる。また、社会全体において、道徳や信仰心の欠如や価値観の違いなども、若者が困惑する原因となっている」と分析している。

「人民網日本語版」2016年2月4日

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850