「十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)期間における北京・天津・河北の国民経済・社会発展計画(以下、『計画』と略)」がこのほど通達され、実施段階に入った。同計画は、全国で初めてとなる、省(自治区・直轄市)を跨ぐ地域レベルの「十三五」計画だ。人民日報が報じた。
「計画」は、「北京・天津・河北協同発展計画綱要」を基本方針とし、北京・天津・河北を一地域と捉えた全体的・統一的計画で、都市群の発展・産業のモデルチェンジとアップグレード・交通インフラの建設・社会および国民生活の改善など各領域を一体化した戦略。計画策定の狙いは、北京・天津・河北がひとつの目標を達成するために共に前進し、一体化措置を講じ、優位性によって互いに補い合い、互恵・ウィンウィンを達成するという新たな体制づくりを推進することにある。
「計画」では、革新、協調、エコ、開放、共有の発展理念を念頭に置き、経済発展をけん引する新常態(ニューノーマル)の体制・仕組みと発展パターンの構築を模索することが打ち出され、各領域における具体的な発展目標が次の通り明示された。
〇2020年までに、北京・天津・河北エリアの総合力をさらに高め、経済は中高速の成長を維持、構造調整で大きな進展を得る。
〇協同発展で段階的な成果を得る。首都の「大都市病」問題を緩和し、地域一体化交通ネットワークをほぼ確立し、公共サービスの共同建設・共有で一定の効果を得る。協同発展と要素の流動を制約する体制・仕組み上の障害を緩和する。
〇生態環境のクオリティを大幅に改善する。環境に優しい生産様式とライフスタイルを実現し、低炭素化を推し進める。
〇市民の生活レベルとクオリティを高め、都市部・農村部住民の所得レベルを引き上げる。雇用・教育・文化・社会保障・医療・住宅など公共サービス体制のさらなる健全化を図り、基本公共サービスの均等化レベルを段階的に引き上げる。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年2月16日
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