在米国中国大使館で領事事務を担当する万如意・公使参事官は 15日、取材に対して、「中国人向けに発行される観光・商業用の短期滞在ビザの有効期間10年自体は変わらないと、明確に言える」と語った。新華社が報じた。
米国政府は最近、観光・商用の10年間数次査証(ビザ)について、同ビザを所持している中国人は、今年の11月から2年に1度個人情報の更新を行わなければならず、しなかった場合は米国への入国が拒否されると発表した。更新は、電子ビザアップデートシステム(EVUS)と呼ばれるネット上のシステムを利用して行う。同発表を受け、中国のネット上やSNSでは、「10年間数次査証が無効になった」と話題になっていた。
この点ついて万公使参事官は、「新しい政策となったわけではない。実際には、これは10年ビザをめぐる中米両国の政府の取り決めの一部。EVUSの使用開始により、10年ビザが2年ビザになったというわけではなく、有効期間内に個人情報を更新、補充するための対策」と説明した。
また、米国の税関・環境保護専門家・康開闊も、「複雑なビザプログラムと違い、EVUSの登録は非常に簡単。利用客はたくさんの審査の表に書きこむ必要はない。利用客の友人や親せき、観光業者なども、本人の代わりにEVUSに必要な情報を提供することができる」としている。
そして、「今年11月以前なら、中国人が米国に入国する際もEVUSへの登録は不要。一方、EVUSの使用が開始すれば、米国に行く前に観光・商務ビザの個人情報を登録しなければならない。その内容は2年有効」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月17日
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