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ボアオ・アジアフォーラムの7注目点 李総理講演など

 

▽注目点4:グローバル経済の急所を直撃

 

低成長、低インフレ、高失業率、貿易低迷、債務増加、金融市場と大口商品市場の変動……こうした問題はアジア各国にとっての「呪詛」であるだけでなく、グローバル経済の「急所」でもある。

15年のグローバル経済の目立った特徴は経済復興のアンバランスだ。アジア市場と新興市場の経済は引き続き構造改革が行われ、欧州経済は復興の歩みが遅く、米国経済は数少ない明るい話題だったが、グローバル経済の復興を牽引するほどではなかった。

各国政府は経済復興を推進する政策を相次いでうち出してきた。中国の「一帯一路」、欧州の「ユンケル・プラン」、日本の「アベノミクス」、韓国の「経済改革3カ年計画」と「4大改革」などだ。

またグローバル金融市場が変動を続け、各国の中央銀行はこれからも「大変な試験」を受け続けるとみられる。緩和された金融政策、デフレ、通貨切り下げなどについての討論は、世界の投資家の視線と投資の方向性を引っ張っていくことになる。

今年の総会では複数の会議が設定されており、グローバル経済の急所について深く掘り下げ、「対症療法的に薬を処方する」場になる。

 

▽注目点5:グローバルガバナンスの新たな課題 政策めぐるコミュニケーションを呼びかけ

 

世界経済の復興の歩みの鈍化、グローバル市場のこれまでにない連動性が、グローバルガバナンスに新たな切迫した要求を突きつけている。政策をめぐるコミュニケーションと協力を強化する必要がある。

そうしたわけで、今年の総会では同一分野の方針決定者が世界中から招かれ、1つのテーブルに着席し、お互いの顔を見ながら交流を行うようになっている。

今年9月4~5日には主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が中国で行われる。ボアオアジアフォーラムの「モデル転換中のG20:世界のビジョン、中国のプラン」分科会には、商務部(商務省)の高虎城部長と外交部(外務省)の王毅部長が出席する予定で、両人の発言から「中国のG20プラン」の重要な情報がうかがえるのではないかということで、世界中のメディアの注目が集まることが予想される。

 

▽注目点6:ネットの議題が続々 対話に数多くの注目点

 

今年の総会アジェンダをみると、「インターネット」と「起業・革新」をめぐる議題が総会の注目点であることがわかる。世界のネット産業のリーダーや主役達がボアオに集まることになる。

グローバル経済の復興の過程で、新しい技術が経済成長を推進するブレークスルーポイントになっている。業界関係者は、「世界の新たな科学技術革命において、人類社会の発展に影響を与え、世界の局面を塗り替え、経済の爆発的な成長を推進する新しい技術が生まれる可能性がある」と話す。

今年の総会では、世界のネット産業とベンチャー投資界のリーダーが一堂に会し、ネットや先端科学技術についての議題が続々と提起される見込みだ。

 

▽注目点7:アジア文化の新しい詩を編む 伝統と未来の交流・融合

 

伝統を踏まえ、今年の総会には文化や社会の注目するホットポイントに関する分科会が多数設定されており、そこにもさまざまな注目点がある。

23日朝に行われる「多彩な文明とアジアの新しい活力」分科会には、12年にノーベル文学賞を受賞した作家の莫言氏が出席する。25日の「宗教リーダーの対話」分科会には、中国人民政治協商会議(全国政協)の常務委員と中国仏教協会の副会長を務めるパンチェン・ラマ11世が出席する。「スポーツ産業:次なる風穴」分科会には、上海東方大鯊魚バスケットボールクラブの会長で元プロバスケット選手の姚明氏が出席する。

 

人民網日本語版より2016年3月24日

 

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