8日、海外ネット通販に関する税金新政策の施行がスタートした。同日夜、「上海浦東空港のあちこちに、税金を払いたくないが故に持ち主が放置した商品が散乱している」という説明つきの写真が、一部のSNSサイトに投稿された。上海税関はこのほど、「問題の写真は、持込制限量をオーバーした化粧品を携帯して入国しようとした1人の旅客が、入国審査の際に、税関に精査を受けている現場を撮影したものだ。この旅客は、携帯品をその場に放置した訳ではなく、ネット上で広まった情報は真実ではない」と明示した。京華時報が伝えた。
8日夜に微信(Wechat)のソーシャル機能「モーメンツ」に投稿された写真によると、空港内の床の上に、開いたままのスーツケースが数多く置かれ、その周囲には、これまた大量の、化粧品やスキンケアパックのような物品が散乱している。種類別にまとめられて置かれているものもある。写真を転載した「モーメンツ」のユーザーは、この写真に、「今日、税関が厳格な荷物検査を逐一実施した。浦東空港のあちこちに、税金を払いたくないが故に持ち主が放置した商品が散乱している」と説明文をつけている。
上海税関は、このデマをきっぱりと否定した。8日、韓国ソウル発MU5042便の搭乗客が中国に入国した。携帯していた計4個のスーツケースには、約2万元(1元=約17円)相当のメイク用品と約1万元相当のスキンケア用品が入っていた。だが、これらの商品の領収書は提出されなかった。上海浦東国際空港T1ターミナルは現在改装中であるため、現場には独立した検査エリアが設けられていなかった。税関係員はこの旅客が持ち込もうとした制限量をオーバーした携帯品を細かく調べて判断を下した。旅客は決して、これらの物品を放置したわけではなかったという。
このような状況は毎日のように起こっているが、決して「新政策」が原因ではない。また、北京の某旅行会社関係者は、「税関の検査の厳格度は、空港によってまちまちだ。天津に到着する国際線は、日本線や韓国線が多い。これら2カ国は、中国人観光客にとって『ショッピング大国』であることから、帰国時の税関審査がかなり厳格に行われている。一方、首都空港の検査はかなり緩い」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年4月11日
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