今や中国の旅券(パスポート)の価値は日増しに向上している。先日オランダ政府は、対中査証(ビザ)の発給条件を緩和すると発表、中国人観光客にとっては朗報となった。中米両国政府が相互に最長10年査証を発給するようになってからというもの、多くの国が挙って対中査証発給の開放または緩和策を講じている。北京商報が伝えた。
―欧州
■英国:2年数次査証(マルチビザ)
1月11日、英国は中国国民に対し2年の数次査証の発給を開始、申請費用は85ポンド(約1万3千円)とした。この査証を所有する中国人観光客は英国で毎年最長180日の滞在が可能となっている(団体客は対象外)。
■フランス、スペイン:48時間以内に査証発給
フランスの査証発給時間は、48時間から4日以内であったのが、48時間以内の発給に改められた。さらに、窓口の制約も戸籍の制約も受けない。さらに団体客の場合は24時間以内となった。スペインも中国に48時間以内というスピード査証発給を提供する。
■ドイツ:短期査証を48時間以内に発給
ドイツ政府も査証の申請時間をこれまでの5日間から3日間に変更した。在中国ドイツ大使館の情報によると、さらに一般観光客は2日で査証を受理できるようになり、申請に必要な書類も簡素化されるという。また、1年および長期数次査証の発給数も顕著に増加している。
■フィンランド:査証を自宅に郵送
フィンランドは査証を郵送するサービスを開始、会社を休んで大使館を往復する手間が省けるようになった。シェンゲン査証を申請してフィンランドに渡航し、滞在日数が90日以下の中国籍申請者は、電話かオンライン予約して査証窓口に書類を提出すれば、発給された査証を中国国内であれば自宅まで郵送してくれる。郵送サービスはフランスも行っている。
―中東
■トルコ:電子査証を緩和
一般旅券を所有する中国国民はオンラインでトルコへの一次入国電子査証を申請できるようになった。シェンゲン国あるいはOECD加盟国の有効査証は必要なく、一回の入国に30日間の滞在が可能で、180日間有効となっている。
■ドバイ:無査証入国
今年1月11日から、公務旅券と公務一般旅券を所持する中国国民は無査証(ノービザ)でアラブ首長国連邦に入国、出国およびでトランジットできるようになった。滞在日数は最長30日。
―アジア
■日本:5年数次査証
日本は中国の高所得者向けに数次査証を緩和、有効期間を1年から5年に延長させた。また、高所得者は日本全国いずれの空港・港地からも入国可能で、指定された4つの地を経由しての入国の必要がなくなった。
■韓国:トランジットは無査証、10年数次査証発給
今年1月1日から、17歳以下もしくは55歳以上の大学卒業・大学在籍の中国国民は数次査証を申請できる。数次査証の最長有効期限は5年から10年に延長、毎回の滞在時間も30日から90日に延長された。(編集MI)
「人民網日本語版」2016年4月18日
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