中国新聞出版研究院はこのほど、最新の「第13回全国国民閲読調査」の結果を発表した。報告の統計データによると、「微信(Wechat)」を利用した閲読が著しく増加し、成人の国民のうち、「2015年、微信を使って閲読した」と答えた人は51.9%に上った。中国新聞網が伝えた。
「微信」の利用状況に関する考察から、「2015年、微信を使って閲読した」と答えた成人は51.9%に達し、2014年(34.4%)に比べ17.5ポイント上昇したことが判明した。また、携帯端末で頻繁に閲読する人については、この割合がさらに高まり、「微信を使って閲読した」とした人は8割以上(87.4%)に上った。
微信を利用した閲読の頻度・時間については、2015年、携帯端末で閲読する成人のうち、微信を使って閲読した頻度は、1日あたり2.67回だった。また同年、成人が微信を使って閲読した時間は1日あたり22.63分と、2014年(14.11分)に比べ8.54分長くなった。このうち、微信を使って頻繁に閲読する人が微信を使って閲読した時間は1日あたり44.24分に達した。
微信のソーシャル機能「モーメンツ(原語:朋友圏)」で友人の状況をチェックすることとチャット(文字・音声・画像によるチャット)することの2つが、成人が微信を閲覧する主な目的で、その割合は、前者が76.1%、後者が75.3%と、いずれも70%を上回った。また、閲読関連の活動も、多くの微信による閲読者の主な選択肢となっており、「ニュースをチェックする(63.2%)」「モーメンツに投稿された文章を読む(61.7%)」「微信購読アカウント(原語:訂閲号)に投稿された文章を読む(25.4%)」などが上がった。このほか、「二次元バーコードをスキャンする(34.2%)」「微信の決済サービスを利用している(34.0%)」など、微信のいくつかの実用的な機能も、微信で閲読する人々から好評を得ている。
統計データによると、2015年、中国国民1人当たりの紙書籍の読書量は4.58冊、紙の新聞は54.76部、紙の定期刊行物は4.91冊、電子書の読書量は3.26冊だった。2014年と比べ、紙書籍と電子書籍の読書量はやや増加しており、紙の新聞・定期刊行物の読書量はやや減少した。
成人の各種出版物の読書量を見ると、2015年、成人1人当たりの紙書籍の読書量は4.58冊と、2014年の4.56冊に比べ0.02冊増加した。1人当たりの新聞読書量は51.76部、前年比10.27部減、定期刊行物読書量は4.91冊、同1.16冊減少した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年4月19日
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