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外為局:人民元レートは合理的水準を維持

 

国務院新聞弁公室は21日、2016年第1四半期の為替収支データ状況について記者会見を行った。国家為替管理局のスポークスマンである王春英氏は、現在の人民元レートは合理的水準を維持し、基本的に安定していると述べた。

人民元の通貨バスケットに対するレート変動状況に関し、中国為替取引センターが発表したデータによると、今年第1四半期末、CFETS(13種類の通貨)、BIS(40種類の通貨)、SDR(4種類の通貨)の3つのバスケットにおける人民元名義での有効レートは小幅に下落した。昨年末と比べ、それぞれ2.8%、2.6%、1.2%の下落である。BISが発表したデータによると、第1四半期の人民元の実質有効レートは1.3%の下落、名目有効レートは2.3%の下落であり、安定圏内にある。

また、人民元レートの内外格差も徐々に縮小しており、1月から3月にかけての日平均価格差はそれぞれ419、111、94ポイントだった。これも人民元レートが基本的に安定していることを示す。

さらに、国際的に一部の通貨は波が比較的大きく、ある通貨は一定期間内に10%以上の上げ下げがある。この状況は人民元レートでは少ない。今年3月の両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)の期間、中央銀行の周総裁は最近の人民元レートの乱高下の原因と展望について解説している。それによると、一時期人民元レートの波が比較的大きかったのは、国内外経済と金融市場の波乱や、市場マインドの変化が原因だとした上で、現在の外為市場は正常に回帰しており、理性的なり、基本に戻りつつあるとした。そしてこの傾向は今後も続くだろうと付け加えた。さらに同氏は、人民元レートの制度について改めて解説し、それは市場ニーズを基礎としながら、通貨バスケットを参考にしつつ管理された柔軟な為替レート制度であると述べた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年4月25日

 

 

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