著名投資家ジョージ・ソロス氏のファンド会社で最高投資責任者(CIO)を務めていたビショップ氏は現在、ヘッジファンド運用会社インパラ・アセット・マネジメント(運用資産22億米ドル)を率いている。ビショップ氏は、中国でインフラ支出や鉄鋼生産が増え、金属や大型トラックへの需要が拡大しているとし、中国工業・製造業の情勢が改善に向かっている兆候だとの見方を示した。豪シドニー・モーニング・ヘラルド紙が報じた。
一方でソロス氏は先ごろ、中国経済の現状は2007~08年当時の米国に似ていると指摘。当時はクレジット市場が行き詰まり、世界的なリセッション(景気後退)につながったと述べた。ソロス氏はまた、中国の銀行システムはますます不安定になっているとの認識を示した。
ビショップ氏は18日のインタビューで「中国は既に『ハードランディング』を終えた」と指摘。「中国経済は2015年末に底打ちした。向こう2年は、世間で予想されているよりもずっと良好になるだろう」と述べた。
ビショップ氏は2002~03年にかけてソロス・ファンド・マネジメントで勤務し、2004年に米コネティカット州ニューケーナンでインパラ・アセット・マネジメントを設立した。同社の主要な株式ファンドの資産規模は約15億米ドルだった。
報道によれば、米ヘッジファンドのマネージャーで中国にポジティブな見方を示しているのはビショップ氏だけではない。今年3月には、Weiss Multi-Strategy Advisers(運用資産14億米ドル)を率いるJordi Visser氏が、「深セン総合指数は16年末までに世界の多くの指数の運用成績を上回る可能性がある」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月28日
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