現在、子供のインターネット利用がますます低年齢化している。QQ、微信(Wechat)、微博(ウェイボー)、コミュニティサイトなどのSNSツールで遊び始めた子供の数は増加の一途をたどり、まだ小さいのに、SNSサイト上での情報の送受信や写真のアップロードを難なくこなす子供もいる。中国青年報が伝えた。
中国青年報社会調査センターはこのほど、アンケート形式で2001人を対象に調査を実施した。その結果、「自分の周辺に、SNSツールを使っている子供がたくさんいる」と答えた人は81.4%に上った。回答者が認識している「SNSサイトで子供たちが最も関心を抱いているジャンル」のトップ3は、「娯楽関連情報(56.9%)」「ゲーム(56.5%)」「仲の良い友達や同級生の日常生活(56.4%)」だった。
「子供たちが最も頻繁に使用していると思われるSNSツール」については、「微信」が最多で82.4%、QQ(75.6%)が第2位につけた。微博(25.3%)、動画関連SNS(24.8%)、コミュニティサイト(18.6%)、BBS(15.8%)なども、子供たちが良く使うSNSツールであることが明らかになった。
子供たちがSNSツールを使用することに対しては、回答者の意見はまちまちだった。「反対」とした人は36.6%に上り、「賛成」は28.7%に過ぎず、「どちらともいえない」は34.7%だった。子供たちがSNSサイトに個人情報や写真をアップすることについては、「断然反対」とする人が半数を超え、55%を占めた。「賛成」は23.5%、「どちらともいえない」は23.5%。
子供本人よりも、子供に関する情報を気軽に公開する保護者が一部に存在する。今回の調査では、「自分の周囲に、子供に関することをネット上に投稿する保護者が多い」と答えた人が73.3%に達し、うち26.2%は、「非常に多い」と答えた。「普通」は20.2%、「比較的少ない」は5.6%にとどまった。保護者が子供に関することをネット上で公開することについては、「反対」とする人が36.6%、「賛成」は27.9%、「どちらともいえない」は35.5%だった。
両親がSNSを利用すると、必然的にその影響が子供に及ぶ。調査によると、「若い親が子供の目の前でSNSを利用する際には、子供に悪影響が及ばないよう注意すべきだ」と考える人は80.4%に上った。ある回答者は「子供が家で勉強している時には、私と夫はだいたい本を読んでいる。テレビのスイッチさえもつけない」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月3日
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