4月29日に発表された「社会体制青書」において、戸籍開放度が最も低い中国の都市トップ10が発表された。これによると、北京市が首位、第2位以下は順に、上海・三亜・広州・深セン・海口・天津・蘇州・青島・西安の各市だった。現在の条件のもとでは、北京の都市戸籍を取得するのが最も難しい。中国新聞網が報じた。
●戸籍開放度ワーストランキング:上位3都市は北京・上海・三亜
青書に示された戸籍開放度が最も低い中国の都市トップ10ランキングによると、北京市が首位、第2位以下は順に、上海・三亜・広州・深セン・海口・天津・蘇州・青島・西安の各市だった。
青書は、結婚に伴う移住、住宅購入、投資、納税、就業の5分野とサブ指標から、中国各都市の戸籍開放度を評価している。このうち、外来人口が特に集中している北京・上海・広州・深センの一線特大都市では、人口過多の危機に瀕しており、戸籍取得のための条件が最も多い。特に、北京市の戸籍開放度は0.9268と、現在の条件下で北京の都市戸籍を取得するのは最も難しいことが判明した。
●戸籍開放度、東部・中部・西部で大きな格差
戸籍開放度は、都市の規模や機能と深い関係があるほか、都市が属する地域とも極めて密接な関係があると青書は指摘している。
伝統的な中国の地域区分によると、戸籍開放度が最も低いのは華南地域で、同地域の戸籍開放度平均値は0.4166だった。華東地域が平均値0.3070でこれに続き、最も開放度が高いのは華中・西北・華北の各地域だった。地域内の格差についてみると、地域内の格差が最も大きかった地域は華南と華北。
全体的に見て、東部沿海部の経済発達地域の都市は、戸籍取得のための条件がかなり厳しく、これらの都市は、外来人口の流入がかなり多い地域でもある。中西部地域の都市は、定住条件が比較的低く、これらの都市は外来人口の流出地ともなっている。現地の農村人口が大量に都市部に流入しているが、人口過多による圧力は相対的に小さい。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月3日
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