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福建泰寧で土砂崩れ、41人行方不明 捜索活動続く

 

8日午前5時ごろ、福建省三明市泰寧県開善郷で土砂崩れが発生、池潭水力発電所の事務棟が押し流され、現場作業員の宿舎が土砂に埋まった。同日午後8時30分の時点で、土砂崩れによる行方不明者は41人に達した。行方不明者の内訳は、中国水利水電建設公司十六局の従業員が35人、同社十二局の従業員が6人。初期調査によると、山崩れは、連日降り続いた大雨の影響で発生したとみられる。京華時報が報じた。

●国土資源部、地質災害Ⅱ級応急措置を発動

国土資源部(省)は、土砂崩れ発生後ただちに、災害Ⅱ級応急措置を発動させた。専門家チームは災害現場に駆けつけ、技術面での援助をし、地方政府による地質災害緊急調査を指導した。また、国土資源部は、福建省国土資源庁に対し、災害の性質や死傷者の状況など災害の状況をさらに詳しく確認するよう求めた。同時に、行方不明者の捜索・救援にあらゆる手を尽くして取り組み、被災地周辺地域の調査を全面的に展開、危険地域を確定し、早期警戒のためのモニタリングを強化し、二次災害の発生に対して厳重な警戒態勢を敷くよう求めた。

●大雨が土砂崩れの原因か

初期調査から、土砂崩れ発生の原因は、このところ降り続いた大雨によるものとみられる。福建省泰寧県政府によると、7日から8日にかけて、泰寧県は広範囲にわたり暴雨や大暴雨に見舞われ、所によっては24時間の降水量が191.6ミリメートルに達した。

●現在の捜査・救援活動

三明市は市級病院と近隣県の病院で構成された救急車16台と医療スタッフ約60人による医療救援チームを組織、現場に派遣した。複数の指定病院に緊急救援室が設けられ、医療スタッフと輸血用血液16万ミリリットルを用意して救命措置に備えている。市および県の消防隊は、消防車13台と生命探査機などを携えた消防隊員100人以上が現場に救援に駆け付け、県・郷の幹部約300人も救援のため現場に向かった。このほか、建設機械40数台も現場に配備された。

武装警察交通部隊は速やかに緊急時対応マニュアルを発動、福州の大隊に属する専門職員86人が、ブルドーザーや掘削機など大型装備30台と生命探査機を携え、現場に駆けつけた。また、武装警察交通指揮部、武装警察交通三総隊は、応急救援技術専門家チームを北京と合肥からそれぞれ同時に派遣、被災者や災害救援部隊に技術サポートとバックアップ支援を提供している。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年5月9日

 

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