美団大衆点評データ研究院が10日に発表した2016年「中国食いしん坊幸福感指数」報告によると、食いしん坊にとって最も幸せな都市トップ5は順に、南京・北京・深セン・広州・アモイ(厦門)だった。同報告は、国内100都市を対象に、2015年の評判・グルメに対する需要・待ち時間・便利さ・住民一人あたりの飲食店数など様々な指数を取りまとめ、ランク付けしたものだ。揚子晩報が伝えた。
●南京が首位に立った理由:飲食店の質が高く、消費コストが低い
各都市の食いしん坊幸福感指数をみると、準一線都市は今や、食いしん坊が住むうえで幸福感を味わえる都市に発展しており、飲食産業の発展レベルと一線都市の実力が釣り合っている。南京は、あらゆる都市を抑え、幸福感指数トップに立った。また、アモイ・紹興・杭州各都市のランキングは上海を上回った。この「食いしん坊が最も幸せな都市トップ100」ランキングのうち、首位の南京と第9位の蘇州以外に、江蘇省の8都市がランクインした。これら8都市は、上から順に、無錫・常州・徐州・泰州・南通・淮安・連雲港・宿遷だった。
首位の南京を例に挙げると、収入と消費のバランス、料理の種類、グルメ評価、グルメに対する需要など各方面で、かなり大きな優位性を備えていることが、データから明らかになった。
たとえば、南京の飲食店評価コメント指数は94と、飲食店の質は全体的に高かった。また、グルメに対する需要の指数は96と、南京市民の美食に対する需要は、他都市の市民を上回っていた。団体購入やデリバリーなどオンラインサービスの便利さを表す指数は97、飲食業のオンライン化が進んでおり、北京や上海などネットビジネスが発達した一線都市と肩を並べるレベルだった。食いしん坊の食事に要するコストは相対的に低く、2015年都市部住民可処分所得にもとづく計算では、外食の回数は1千回を上回り、同省の蘇州に続いた。
●伝統的美食都市のランクが低い理由:人口の割に飲食店が少なく、料理の種類が単一的
意外なことに、重慶・成都・西安など伝統的美食都市のランキングは、それぞれ第66位、第28位、第35位と、いずれもトップ10から漏れた。報告によると、これらの都市は、料理の種類が比較的単一的で選択肢が少ない、経済レベルが低く飲食消費力にマイナス影響が及んでいる、人口基数が大きすぎるため飲食の需給バランスが悪い、などの要因が積み重なり、各都市の食いしん坊幸福感の足かせとなっている。
●その他のデータ
上海の食いしん坊、半数以上が「30分以上並ぶ」
報告によると、北京・上海・広州など一線都市の食いしん坊の選択肢は極めて多い。だが、評判が高い飲食店では、かなり長時間並ばなければならず、待ち時間コストがあまりにも高いというマイナス点がある。例えば、予約客と列に並ぶ顧客の待ち時間から総合的にみると、上海・広州・北京・深センは軒並み上位に入っている。待ち時間コストが最も高い上海の場合、上海の食いしん坊の55%は、「美食のために並ぶ時間は30分以上」と回答している。
●団体購入を好む都市は宿遷
また、報告によると、三線・四線都市の食いしん坊は団体購入を好み、一線・二線都市の住民はデリバリーを好む傾向にある。多くの三線・四線都市では、団体購入が占める割合は一線・二線都市を上回っている。例えば、宿遷・襄陽・邯鄲の各都市はいずれも、団体購入を最も好む都市だ。一方、飲食のテイクアウトとオンライン予約は、北京・上海・南京・杭州などの一線・二線都市に集中している。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月12日
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