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世銀、「国際学力テストで上海の中高生がトップの理由」を研究

 

上海の中高生が、「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3分野すべてにおいて世界トップに立った理由は何なのか?世界銀行(世銀)の主催、上海師範大学の実施により17日に開催された「公平と卓越:グローバル基礎教育発展フォーラム」において、世銀が上海の教育システムを分析・研究した結果を取りまとめた「上海はどうやっているのか(How Shanghai Does It)」と題する181ページに及ぶ報告書を発表した。中国青年報が報じた。

同報告において、世銀は、「上海の中高生が、『読解力』『数学的リテラシ―』『科学的リテラシ―』の3分野すべてにおいて世界トップに立った背後には、上海の教育システムと教師の資質が結合した『バックアップ力』がある」と指摘している。

国際学力テストで上海の中高生が際立った力を示していることと、効率性と実力を備えた上海の教育システムとの間には、密接な関係がある。上海市の教育政策と投資政策によって、質の高い教師陣の育成が推進され、明確な学習標準と学生に対する定期評価制度が構築された。現場の各学校では、管理自主権と責任のバランスが得られるようになった。世銀報告では、「このような教育システムに支えられ、上海の中高生は、国際学習到達度調査(PISA)の『読解力』『数学的リテラシ―』『科学的リテラシ―』の3分野すべてにおいて、首位の座を保ち続けることができている」との見解が示された。

また、報告によると、上海は最も平等な教育システムを備えている。上海の学生は、柔軟性が極めて高い。これは、全学生に占める貧困家庭出身の学生の割合が高いことを意味している。特に注目すべきは、世界規模で見た場合、PISAテストで最も優秀な成績を残した学生のうち、生活条件が劣る上海市の学生の割合が最も高かったことだ。

世銀報告では、上海で働く農民工(農村から都市部に出て就労する農村戸籍保有者)の子供の就学状況に関する分析も行われた。これによると、2013年、上海市で基礎教育を受けた学生の総数は120万人、うち半数近くは農民工の子供だった。農民工の子供の約77%は公立学校に通学、残りの23%は私立学校に通っていた。

世銀東アジア・太平洋地区教育セクターのハリー・パトリノス局長は、「上海がどのようにして学生の学業成績を高めてきたかに関する経験は、より多くの技能人材の育成を目指す発展途上国や新興国にとって、きわめて貴重な参考材料となり得る」とコメントした。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年5月19日

 

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