英国の世界大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)は18日、2016年世界大学教育システム競争力ランキングを発表、中国大陸部はアジア首位に立ち、教育コストの投資利益率では世界第2位となった。新華網が伝えた。
QSは今年、世界50カ国・地域の大学教育システム競争力に対してランク付けを行い、中国大陸部の順位は昨年の第11位から第8位に躍進、日本・韓国・シンガポールを抑えてアジアのトップに立った。
同ランキングでは、米国が世界トップの座を守った。欧州では4カ国がトップ10入りを果たした。内訳は、英国(第2位)、ドイツ(第3位)、フランス(第6位)、オランダ(第7位)。このほかトップ10入りした国は、オーストラリア(第4位)、カナダ(第5位)、韓国(第9位)、日本(第10位)だった。ラテンアメリカのトップはアルゼンチン(第18位)、アフリカの最高順位は南アフリカ共和国の第30位。
QSによると、このランキングは、ひとつの国や地域の大学教育システムが成功する上で重要なカギを握る指標を主な拠り所としている。具体的には、「システムの優位性」「教育の公平性」「超優良大学」「財政投入」の4指標が同じウェイトで量られている。
昨年と比べ、中国大陸部は、すべての指標が向上した。うち「政府による財政投入」指標では99.9ポイントを獲得、米国の100ポイントに続き世界第2位につけた。
QSシンクタンクの中国シニアディレクター・張ゲン博士は、「教育コストの投資利益率で世界第2位になった中国の大学は、それに押されて世界一流大学の仲間入りを果たしている。世界トップ500大学ランキングにランクインした中国大陸部の大学は、2014年には18校だったが、2015年には25校に増加、増加率は39%に達した。このようなすう勢によって、中国の学生が世界の一流大学で学ぶチャンスが大幅に増えた」と指摘した。
1990年創設のQSは、毎年定期的に、「QS世界大学ランキング」など大学教育に関する各種ランキングを発表している。「QS世界大学ランキング」は、「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)世界大学ランキング」「世界大学学術ランキング(ARWU)」と並び、世界的に影響力がある三大世界大学ランキングとみなされている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月20日
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