2016年5月21日、今年の中国映画市場の興行収入が、すでに200億元(約3335億円)を突破した。昨年より約1カ月早くこの数字を達成したことになる。
昨年、中国の年間興行収入が過去最高を更新し、440億6900万元(約7350億円)となった。今月21日、年明けから142日目で早くも200億元(約3335億円)を突破した。このうち、国産映画の興行収入は、全体の63.5%を占め、127億元(約2118億円)となっている。中でも大きな原動力となったのは、「80後(1980年代生まれの世代)」に人気が高い香港のコメディスター、チャウ・シンチー(周星馳)監督の最新作「美人魚」。今年2月に公開され、興行収入が35億元(約580億円)を突破し、中国映画市場で最も売れた映画となった。
商業映画のヒットと対照的に、文芸映画が多くの観客に敬遠されている。最近、上映された有名な監督呉天明の遺作「百鳥朝鳳」が冷遇され、興行収入が同期の「キャプテン・アメリカ」に遥かに及ばなかった。
人民中国インターネット版2016年5月24日