北京市の『“十三五”展望、発展の新章へ』シリーズ情勢・政策報告会は24日に最終回を迎えた。策定が進められている北京市全体計画と都市副中心計画の進ちょく状況やハイライトについて、北京市規劃委員会の王飛・副主任が詳しく解説した。
中核区域にある1000本余りの「胡同」を保存へ
王副主任によると、今後の都市整備で「水系の保護」が一つのキーワードになる。都市計画、土地開発、人口分布、産業配置はいずれも「水系の保護」を念頭に入れ、都市機能の調整、規模のコントロール、構造の最適化、質の向上を促す。これまでの「拡張型」の都市整備は転換点を迎え、都市境界を限定し、構造の最適化を図る。「量の拡大」から「量の縮小と質の向上」へと、都市計画の改革が始まっている。
「大都市病」の解消に向け、北京市でいくつかの数字目標が打ち出されている。「量の縮小と質の向上」が共通点。具体的には、◇2020年とそれ以降の常住人口を2300万人以下に抑える、◇平野部の土地開発面積を2020年までに全体の45%以下、それ以降は40%以下に抑える、◇土地利用で産業用地の増加を抑制し、住宅用地と関連施設用地の割合を適度に引き上げ、緑化面積を大幅に増やす--。産業用地の集約化と効率化を図り、暮らしに適した環境を確保する。
重要水系の保全と回復に着手する。「前三門保城河」、「魚藻池」「金水河(南海ー金水橋区間)、玉川中下流区間などの水系・河川を段階的に回復させる。また、「胡同ー四合院」という北京特有の建築形態の保護に力を入れ、歴史ある路地や横町、旧市街の骨格を回復させ、1000本あまりに上る現存「胡同」とその名称を保存し、民家の青いレンガ、灰色の瓦が宮殿の赤い城壁と黄色の屋根を際立たせる伝統的な色調を維持する。有名な鎮、村、村落の保護と発展、歴史的な文化価値のある建造物の保全、利用を強化する。
チャイナネットより2016年5月26日
|