22日、全国鉄道ダイヤ改正から一週間が経った。北京エリアでは、初めて高速鉄道列車の夜行便が12往復増発され、夜間には高速鉄道列車が運行していなかった空白が埋められた。発車時刻まで時間的に余裕があることから、増発された高速鉄道列車は乗客から大好評で、特に京滬(北京―上海)高速鉄道の「夜行便」は、連日ほぼ満席状態が続いている。北京晨報が伝えた。
○乗車時刻:高速鉄道夜行便は「急ぐ必要なし」
今月15日、全国鉄道ダイヤが10年ぶりに大改正された。北京鉄道局は今回初めて、北京を始発・終着駅とする高速鉄道列車の夜行便を計12往復運行し始めた。12往復の内訳は、北京南駅-上海虹橋・青島・泰安・滄州・廊坊・天津西各駅を結ぶ7往復および北京西駅―漢口・鄭州東・安陽東・石家荘各駅を結ぶ5往復。
これら12往復の高速鉄道列車夜行便は、未明に出発あるいは到着する列車ではなく、高速鉄道寝台列車のように夜出発して翌朝到着するものでもなく、夜に出発する高速鉄道列車がなかった空白部分を埋めるものだ。各列車は軒並み、出発した日の深夜0時までに終着駅に到着する。北京エリアではこれまでに、日付をまたいで運行する高速鉄道列車が運行されたことがあるが、それらは全て臨時列車だった。今回のダイヤ改正で、高速鉄道列車夜行便が、通常ダイヤに組み入れられ、初めて「常態化」し、乗客ニーズを満たすこととなった。
○リピーター:「終業後、その日のうちに上海に移動」
「出発時刻が比較的遅く、時間に余裕があるので、終業後すぐに駅に駆け付けても発車時刻に間に合う。その日のうちに上海に移動することができて、大変便利だ」と話す乗客の宋氏は、仕事の関係で北京と上海を頻繁に往復する必要があるという。ダイヤ改正前は、北京発上海行高速鉄道列車の最終便は午後5時過ぎに北京を出発していた。その日のうちに上海に到着したくても、出発時刻が早いため、宋さんがこの最終便に間に合うことはほとんどなかった。「私の家族は上海に住んでいるので、勤務を終えてその日のうちに上海の家に帰れることになり、大変便利だ」と宋氏は話した。
北京に住む薫さん(女性)は、「上海ディズニーが開園したら、最初は、土曜日に高速鉄道を利用して上海に出かけ、日曜に戻ってくる予定だった。でも、上海行き高速鉄道夜行便の運行がスタートしたと聞いた。金曜はいつもの通りに出勤して、終業後この夜行便で上海に駆け付けることができたら、遊ぶ時間は半日以上も増え、大いに時間の節約になる」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月24日
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