中国宅配便業界(国際)発展大会が5月30日に開幕した。その席上で国家郵政局が発表した2015年の中国宅配便発展指数は386.1で、前年比で36.7%上昇した。2010年から2015年にかけて発展指数は上昇が続いており、年平均上昇率は31%を超える。中国の宅配便業界は景気拡張期にあり、引き続き高成長が続く見通しで、宅配便サービスの質も安定的に改善に向かっている。
4つの1次指標から見ると、発展規模指数の急上昇が目を引く。2015年の中国宅配便発展規模指数は738.8で、前年を44.9%上回った。同指数は3年間にわたり上昇が加速したが、その後伸び悩んでいる。政策支援や需要増などを背景に、2015年の中国宅配便取扱量は初めて200億件の大台を突破した。前年比での伸び率は48%と同年のGDP成長率の約7倍、現代サービス業全体でもトップクラスの伸びだ。宅配便需要の急増を受け、宅配事業を手掛ける企業は全国で1万社を超えた。宅配企業も事業モデルを見直し始め、ハイエンドサービス市場の開拓に乗り出している。
長期的に見ると、「インターネット+」行動計画、「中国製造2025」、「一帯一路」戦略、供給側の構造改革などの推進に伴い、「新経済」から多様な宅配便サービスの需要が派生する見通しだ。「国務院の宅配便業界発展促進に関する若干の意見」、「国務院の農村電子商取引発展に関する指導意見」など一連の政策支援を背景に、宅配便業界の構造改革が大きく促進される見通しだ。中国の通販宅配サービス需要は安定しているうえ、農村部や海外の宅配便需要も成長途上にあり、宅配業の成長エネルギーは依然として力強い。
中国宅配便発展指数(China Express Development Index,略称CEDI)は、中国の宅配便業界発展の基本的な特徴と規則に基づき、一定期間の発展レベルを量的に評価したもの。発展指数は2010年を100とし、発展規模指数、サービス品質指数、発展普及指数、発展傾向指数などの4つの1次指標と9つの2次指標、11の3次指標から構成され、国家郵政局と国家統計局の統計を基に算出される。
チャイナネットより2016年6月1日
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