国連世界観光機関によると、旅行消費は4年連続で増加しており、増加率は国際貿易を超える。2015年、中国は依然として海外旅行消費国の第1位だった。
データによると、2015年に海外旅行をした中国人は1億2000万人。旅行消費は1045億ドルで世界第1位だった。前年比25%増である。中国は2012年以来、連続して旅行消費国の第1位となっている。世界で最も人気のある観光目的地はアメリカで、中国、フランス、スペインがそれに続いた。
国連世界観光機関が今月初旬に発表した最新データによると、国際観光業の増加率は2015年、4%だった。旅行消費の総額は1兆4000億ドルを超える。一方、世界貿易機関のデータによると、2015年の世界貿易の増加率は2.8%に過ぎない。
国連世界観光機関のタレブ・リファイ事務局長は、観光産業の収入は世界経済全体の9%を占めると言う。「観光業は現在、国際サービス貿易における大きな分野となっている」。2015年、観光産業が世界輸出総額に占める割合は、6%から7%に上昇した。宿泊、食事、娯楽、サービスを含む旅行消費は、コモディティ価格の下落で減少する輸出額を食い止めるものとなっている。
リファイ事務局長は「観光産業は、コモディティや石油を輸出する国家の輸出収益損失を補っている。多くの新興国といくつかの先進国にとって、観光産業は重要な輸出分野となってきている」と述べる。
中国の若い世代の旅行は“豊富な体験”
中国の若い世代は、3~4か月おきに海外でバカンスを過ごす。1家族が1年で使う旅行消費額は6万5000ドル。若い世代が旅行先で買う高級品は1年に3万4000ドルで、主に服、ハンドバッグ、腕時計、宝石を買う。これら旅行者のホテルの平均予算は1泊500ドルだ。
「最も人気のある旅行先」はヨーロッパだった。2015年、調査対象の60%以上がヨーロッパを旅行している。うち65%が今後3年以内にまたヨーロッパへ行くと回答している。「最も印象深い旅行先」は日本で、2016年の春節期間に最も人気を集めた場所だった。
中国の若い世代は豊富で多彩な旅行体験をしたいと考えている。今後3年、探検旅行や極地探検旅行、道路旅行といった旅が人気を集めるはずだ。
チャイナネットより2016年6月5日 |