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「ファン経済」のビジネスチャンスはいつまで続く?

 

▽ファン経済は富の入り口になるか?

 

モバイルインターネットが広まる中、ファン経済もますます活発化している。十分な規模のファンがいれば、何を売ってもその売れ行きを心配する必要はなさそうに見える。しかし、実質的な基盤を持たないファン経済は本当に「富の入り口」になるのだろうか?

ファン経済は気持ちを商品の付加価値としている。製品の質の良しあしは重要ではない。消費者は商品そのものではなく、アイドルを支持するためにお金を出すのだ。この点から見ると、ファン経済はある種、理知的ではない消費と言える。

上述の担当者は「ファン経済の商品の特徴は、商品の『セールスポイント』に高い要求が突き付けられるところだ。注目を集め、顧客心理を見抜く能力が必要だ。つまり個性化に配慮すると同時に、弱点があってはならない。また、ファン層の拡大につながるような包容力も必要で、マイナー過ぎるのも良くない」と語る。

このほか、ある業界関係者は取材に対し、「古くからのファンを引き留めつつ、新たなファンも引き付け、絶えず忠実度を保ちたいなら、伝統的なやり方とファンによる宣伝を組み合わせる必要がある」と語る。

同済大学文化評論研究所の張念氏は「アイドル崇拝の再生産のプロセスは、創造をおろそかにする、一種の怠惰なビジネスロジックだ。このロジックを見抜ければ、ファンたちはより賢明に、理性的になれるかもしれない」と注意を促している。

 

人民網日本語版より2016年6月3日

 

 

 

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