習近平国家主席は6日に北京の釣魚台迎賓館で、第8回中米戦略・経済対話と第7回中米人的・文化的交流ハイレベル協議の合同開幕式に出席した。習主席は「中米の新型の大国関係構築のためにたゆまず努力する」と題する重要談話を発表。「世界最大の発展途上国、世界最大の先進国、および二大経済大国である中米両国は両国民および各国の人々の根本的利益に立ち、進んで責任を担い、中米の新型の大国関係構築に向けて全力で前進すべきだ」と強調した。
習主席は「現代世界は多極化、経済のグローバル化、社会の情報化が深く進展し、各国の利益が緊密に結びついている。ゼロサムゲーム、衝突と対立はとうに時代にそぐわなくなっており、共に困難を乗り越え、協力・ウィンウィンを図ることが時代の要請だ。中米は相互信頼を強化する必要がある。浮雲に視界を遮られないようにし、誤った戦略判断を回避するには、日常的な意思疎通を通じて戦略面の相互信頼を積み重ねる必要がある。われわれは溝や敏感な問題を適切に管理・コントロールする必要がある。中米間にいくつかの溝が存在するのは正常なことであり、双方は解決または実務的、建設的な姿勢で管理・コントロールに努力する必要がある。相互尊重、平等の原則に従い、小異を残して大同につき、一致点を集めて相違点を解消しさえすれば、中米両国は大きな妨げを回避できる。われわれはアジア太平洋の問題について意思疎通と協力を強化する必要がある。広大な太平洋は各国の角逐の場ではなく、みなを受け入れる協力の大きな場となるべきだ。中国は『親・誠・恵・容』の周辺外交理念を遂行し、アジア太平洋の平和・安定・発展に終始尽力している。中米はアジア太平洋地域で広範な利益を共有する。日常的な対話を継続し、さらに多く協力を繰り広げ、様々な試練に対処し、両国共同の非排他的な『コミュニティ』の構築に努力し、地域の繁栄と安定の建設者、守護者となるべきだ」と強調した。
また「中米戦略・経済対話と人的・文化的交流ハイレベル協議は両国の相互信頼の強化、互恵協力の拡大、両国民の親善の深化に重要な役割を発揮した。方向性を揺るぎないものにし、断念せず粘り強く続けさえすれば、必ずや中米の新型の大国関係の構築推進において一層の発展を得て、両国民と各国の人々により良く幸福をもたらすことができる」と指摘した。
オバマ米大統領は第8回中米戦略・経済対話と第7回人的・文化的交流ハイレベル協議に書面でメッセージを寄せ「米中のいずれの成功も相手国の利益に関わる。過去7年間、米中は重大な世界的試練に連携して対処してきた。戦略・経済対話の制度を通じて、両国政府は世界の最も差し迫った経済・安全保障上の問題を共同で取り扱うことができる。米国は安定した、平和で、繁栄する中国の台頭、および世界の問題における役割の発揮を歓迎する。米中が世界的試練に連携して対処することを期待している。米中両国は各々独自の歴史と伝統を持ち、全ての事で完全に一致することは難しい。だがわれわれは引き続き共通の試練、共通の責任、共通の利益をめぐって二国間関係を構築すると共に、国際体制の維持・強化という共通の義務を担わなければならない。われわれはまた、チャンネルを切り開き、人的・文化的交流の結びつきを一層強化すべく努力しなければならない」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年6月7日
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