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広がるつつある中国・ポーランド間の経済貿易発展の「双方向チャネル」

 

近年、中国とポーランドの二国間貿易額は持続的に伸びている。2015年の貿易額は170億米ドル。ポーランドから中国への主な輸出製品は、機械・電気製品、プラスチック・ゴム製品。中国からの主な輸入製品は、紡織品、小型電気製品、原材料など。中国とポーランドは相互に、アジア地区と中東欧地区における最大の貿易相手国だ。二国間の投資も順調に伸びている。2015年の中国対ポーランド投資額は8億米ドル、ポーランドの対中投資は2億米ドルに上った。

中国・ポーランド両国の経済・貿易関係には大きな発展潜在力がある。ポーランドは欧州の主要交通回廊として、両国の輸送協力深化と相互接続プロジェクトの開発、二国間貿易量の拡大を目指す。また、「一帯一路」計画を互恵的「双方向チャネル」とする考えだ。習主席の訪問期間中に、両国は一連の政府間協力と経済貿易協議に署名し、実務協力を確実に進めることで合意した。一方で、ポーランドは投資環境が安定し、政府も外資導入を支援している。北部のグダニスク港改修、バルト海鉄道、原発建設などの大型プロジェクトへの中国企業誘致にも強い関心を示しており、これを機にポーランドの雇用と経済の底上げを図ろうとしている。また、習主席の訪問を機に二国間協力の優良プロジェクトを立ち上げたい考えだ。

「一帯一路」建設と、中国と中東欧諸国の「16プラス1協力」について、ポーランド政府と経済界は自国の発展戦略との一致点を見出し、実務協力を通じた利益を追求しようとしている。ポーランド経済発展の最新計画である「地域発展戦略」は、ポーランドの再工業化と地域発展計画の総称だ。この計画は内外の支援なくしては実現不可能で、「一帯一路」建設と「16プラス1協力」とのより良い連携が二国間協力の重点検討事項となる。

国家戦略との連携以外にも、ポーランド側は中国の地方政府との実務協力を深化させたい考えだ。なかでも「蓉欧鉄道快線」(四川省成都から新疆を経由しヨーロッパを結ぶ鉄道)の起点となる四川省のように、「一帯一路」計画と関係の深い省との協力を望んでいる。ポーランドは成都で総領事館を設立しており、ポーランド第2の都市ウッチ市も成都市と相互に事務所を設置。地方政府の交流が二国間の新たな架け橋となる見込みだ。

中国を訪問したことがあるポーランド経済界の関係者は、「一帯一路」建設と「16プラス1協力」により中国の発展を実感したと語る。「一帯一路」建設と「16プラス1協力」は、ポーランド政府にとって新たな発展の契機と見なされている。この枠組みの中での経済、文化、教育、科学技術分野などでの協力強化、なかでも中国経済の発展とポーランドからの輸出規模拡大を足がかりとした、ポーランド経済の発展が期待されている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月20日

 

 

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