カンボジアのフン・セン首相は20日、フィリピンが一方的に提訴した南中国海の仲裁案の結果をカンボジアは支持しないとし、二国間の話し合いを通じて不一致を解決するよう関係者に呼びかけた。
フン・セン首相は同日、首都プノンペンである卒業式に出席した際、まもなく公表される南中国海仲裁案の結果は「政治的な動機によるもの」で、カンボジアはこうした結果を支持しないと語った。
フン・セン首相によると、ASEAN域外のある国の大使が1カ月前、カンボジアとその他のASEAN諸国に対し、南中国海仲裁案の結果を支持するよう呼びかけた。同国の駐カンボジア大使は、まもなく公表される仲裁案結果の問題について、ASEAN諸国は一致した意見または声明を出すべきだと語ったという。
「カンボジアの立場は、仲裁案の結果を支持する共同声明をカンボジアは発表しないということだ」。フン・セン首相によると、カンボジアは自らの声明を発表することとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月21日