文=段非平
6月26日、2016夏季ダボス会議20カ国・地域(G20)フォーラムが天津市梅江コンベンションセンターで開催された。同日は夏季ダボス会議の開幕日であると同時に、G20杭州会議開幕から70日前だった。中国側G20シェルパ(G20準備担当官)の李保東外交部(外務省)副大臣、トルコG20シェルパのアイセ・シニルリオール大使、中国社会科学院世界経済・政治研究所の張宇燕所長、李稲葵精華大学教授が討論に参加した。
李副大臣は基調演説で、以下のように指摘した。世界経済成長は依然として弱含みであり、単に財政・通貨政策に依存して経済を刺激する従来型の手法の継続は困難である。国際経済協力の主要なプラットフォームとして、G20は世界経済の懸念を除去し困難を解決する水先案内人を務める責任がある。中国側はG20杭州サミットを通じて、世界経済が直面している核心的な試練と際立つ問題に焦点を合わせ、新たな成長方式を模索し、成長の潜在力を発掘したいと希望している。またさらに高効率のグローバル経済金融管理システムを構築し、世界経済にしっかりした保障を提供したい。
さらに李副大臣はG20杭州サミットには多くの「初めて」があるとして次のように紹介した。杭州サミットでは「初めて」貿易投資を議題とし、発展問題を「初めて」グローバル・マクロコントロールの枠組みの中で際立たせ、また「史上初」の気候変動問題に関する声明などを発表する。
前回のG20アンタルヤ・サミットでシェルパを務めたシニルリオール大使は次のように評価した。中国側のサミットの成果目標は雄大な志に富み、アンタルヤ・サミットの成果を継承し、また世界経済が直面している重大な試練に対して、刷新の意欲が感じられる。低成長、低生産は現在、世界経済の最大の課題であり、中国側が提起している新たな成長方式はこうした課題に立ち向かう良法であり、世界経済発展の前途をしっかり把握している。
会議出席来賓らはG20のシステム向上、英国の欧州連合(EU)離脱の世界経済に対する影響、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)等の諸問題について、議論した。
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