世界経済フォーラム(WEF)のニュー・チャンピオン年次総会2016(夏季ダボス会議)開幕を控えた25日、WEFの創設者であり会長のクラウス・シュワブ氏は取材に答える中で、「中国は第4次産業革命のリーダーになる」と述べた。新華社が伝えた。
今回の会議のメーンテーマは「第4次産業革命:モデル転換の力」。シュワブ会長によると、「第3次産業革命と異なり、第4次産業革命はデジタル技術の進歩だけに限定されず、バイオ科学、材料科学などの各種技術のこれまでにないスピードでの発展も含んでおり、私たちがすることや交流のスタイルを変えただけでなく、社会全体と私たちのあり方を変えた」という。
シュワブ会長は、「世界をスマート化する第4次産業革命のさなかにあって、中国はドローン、太陽エネルギー、スーパーコンピューターなどの新興技術分野で世界のトップレベルにある。未来を見通すと、中国が第4次産業革命のリーダーになると思われる」と述べた。
シュワブ会長の使っているドローンは、深セン市の大疆創新科技有限公司が製造したもので、写真撮影ができ、人の動きについて移動することができ、30分間の連続飛行が可能だ。シュワブ会長は、「今世界にある最高のドローンだと思う。中国が第4次産業革命を率いるであろうことのよい証拠だ」と述べ。
中国の第13次五カ年計画と5大発展理念について聞かれたシュワブ会長は、しきりにうなずきながら、記者とともに「革新、強調、グリーン、開放、共有」の5つの理念をはっきりと口に出して述べた。
シュワブ会長は、「中国の5大発展理念は世界の第4次産業革命の狙いでもある」と述べた。
シュワブ会長は次のように説明した。「第4次産業革命において、革新がカギになるが、この革命がもたらす一連のマイナス影響に直面して、たとえば多くの人々がインターネットを使いこなせないためにより貧しくなる可能性があるといったことに直面して、『共有』がとても重要になる。また今の世界は、グリーン経済を発展させることが共通認識であり。そのためには政府と企業がもっと協力することが必要で、最終的に世界の発展がコミュニケーションをますます必要とし、ますますこれに依存するようになることに直面して、どの国も開放を積極的に推進すべきだ」。
シュワブ会長は、「過去10年間、中国国内の発展がますますバランスと調和の取れたものになるのを見てきた。中国はこれから世界の第4次産業革命のリーダーになる。中国がグローバル経済の発展により大きく貢献するようになることを確信する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年6月29日
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