中国鉄道総公司は29日、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道は、2016年6月30日で開業満5周年を迎え、利用客数は延べ4億5万人に達したことを明らかにした。中国新聞網が報じた。
世界鉄道史上で敷設距離が最も長く、基準が最も高い高速鉄道である京滬高速鉄道は、北京・天津・河北・山東・安徽・江蘇・上海の「3市4省」を貫く大動脈で、沿線の人口は中国総人口の26.7%を占め、沿線は中国経済が最も発展したエリアの一つである。
京滬高速鉄道は、2011年6月30日に開業した。同年末までの半年間の利用客数は延べ2415万人、2015年の利用客数は延べ1億3千万人、2016年上半期の利用客数は延べ6700万人にそれぞれ達した。
2016年5月15日に全国鉄道ダイヤの大改正が実施され、京滬高速鉄道では、朝晩ラッシュ時間帯の運行本数が20往復増発され、開業当初は143本だった1日あたり運行本数は353本まで増加した。2016年上半期の1日あたり利用客数は延べ36万8千人と、2011年の延べ13万2千人から大幅に増えた。
2015年、「京滬高速鉄道建設」プロジェクトは、栄えある「中国国家科学技術進歩賞特別賞」を受賞した。
2015年末の時点で、中国の高速鉄道営業キロ数は1万9千キロメートルを突破、高速鉄道と他の鉄道網によって共同構築された高速旅客輸送ネットワークは4万キロメートルを上回り、中国各地の省会都市(省政府所在地)および人口50万以上の都市をほぼ網羅するまでとなった。
中国高速鉄道の「四縦四横」の基本的枠組みはほぼ完成しており、長江デルタ・珠江デルタ・環渤海湾の三大都市密集エリアは、すでにネットワークでつながっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年6月30日 |